コットンボール作りに挑戦

ふかふかのコットンボール

[アオイ科 ワタ属]

コットンボールと呼ばれるフカフカとした綿 (ワタ)の実ポップコーンみたいにはじける過程を見てみたい!
綿種子から育てて、綿の実ができるまでの綿の栽培にチャレンジしてみました。種子は鑑賞用のコットンボールから採取しました。

綿の種子と割った中身
綿の種子と割った中身

希望通りコットンボールができたので、その種子を使ってプランター栽培してみました。成長記録を前年のものと織り交ぜて紹介しています。

綿(わた)栽培のポイント


綿(わた)の種まき

4月中旬、市販の培養土をプランターに入れ、綿種子をまきました。
種子発芽しやすいようにあらかじめ一晩水に浸しておきます。少々綿毛が残っていても問題ありません。

コットンボールから取り出した種子

土は湿らせておき種子は1cm位の土をかけておきます。発芽まで乾燥させにように管理します。

綿(わた)の発芽

発芽適温が25℃前後ーこの時期にしては高めなので保温乾燥防止のために黒いビニールをかけておいたところ、2週間程して発芽し始めました。

綿の発芽
薄い2枚の葉が重なって発芽する
綿の発芽の様子

発芽率が良かったので、間引きをしました。その時のの様子です。

間引きした綿の苗
綿の発芽後の根の様子
綿の根

この時期は風の強い日があり、が痛みやすいので保温防風を兼ねて透明のビニールで覆いをつけてみました。結果は良好です。

本葉が出始めた綿の苗

綿(わた)の定植

本葉4〜5枚の頃に定植しました。
アブラムシハマキムシがつきやすいので注意します。

順調に育つ綿の苗
6月上旬頃の様子

綿(わた)栽培の管理

水はけを良くし、風通し、陽当たりの良い環境で育てます。
35℃の以上の時には日陰にします。

水やりは乾き過ぎる前にたっぷりと。
毎日少しずつあげると根腐れの原因となります。
また、肥料を与え過ぎると徒長し、蕾が落ちたり病気の発生が多くなるのでやり過ぎに注意します。

綿(わた)の共生菌について

綿の成長が遅いからといって植え替えはしないこと!

綿共生菌の力を借りてから窒素を取り込んで生育します。
成長停滞期ストリゴラクトンという植物ホルモンを土壌中に分泌して共生菌を育てている最中で、勢い良く育つための準備段階なんだとか。
なので、育ちが悪いといって植え替えてしまうと、せっかくの育つための環境をダメにしてしまうので1ヶ月程はじっくり待ってみましょう。

綿の成長の比較

上の写真は同じ種子を同じ時期発芽させて、同じ時期に定植したものですが、6月中旬になって明らかに成長に差が出ています。は市販の培養土、は市販の培養土と昨年綿花を育てた土をブレンドしたもので栽培中。このプランターで育てている3本だけが同じように勢い良く育っているので疑問に思っていました。

成長の速い綿
6月中旬 停滞しないで大きく成長中の綿

このプランター綿の実の追熟のために春までビニール温室に入れていたので、共生菌が生きていて、このような結果になっているのかもしれません。
連作に関してメリットデメリット両方持ち合わせているから、肯定派と否定派の両意見があるのかも

綿(わた)の成長

さほど成長していないような時期が過ぎ、暑さを迎える頃には急激に大きく育ち始め、8月の上旬にはを多数つけるまでになりました。

勢いよく育ち始めた綿の葉

綿(わた)の花

8月の中旬に清楚なクリーム色のを咲かせました。品種が不明でしたが、開花したを見るとアメリカ綿の花のようです。

綿の花の蕾
きれいな綿の花
綿の花

綿花花粉は大きく重く粘着性が高いため、風媒はしにくいそうです。

綿の花中心拡大写真

綿花自家受粉をするそうです。
存在感のある雌しべ雄しべが至近距離にあるので、ちょっと揺れただけでも受粉しそうです。

綿の花 雄しべと雌しべ拡大

人工授粉はしませんでしたが、どの結実しました。


翌日にはピンク色に変化して閉じてしまいます。朝から夕方にかけて白から徐々にピンク、紅色に変化する一重の酔芙蓉スイフヨウ)に似ていても充分に楽しめます。

開花翌日のピンク色に変化した綿の花

この綺麗な花があの綿になると思うとなんとも不思議です。

開花翌日のピンク色に変化した綿の花中心拡大写真
受粉後の綿の花 雌しべ部分拡大写真

綿(わた)の実

がしぼみ、受粉が成功して待望のがつき始めました。
雨に濡れないように管理します。

綿の実がつきはじめたところ

気をつけていたのですがハマキムシにずいぶんとがやられてしまいました。1匹発見したら、油断せずに丁寧に確認しないとダメですね。

未熟な綿(わた)の実の中は?

緑色の実の中がどうなっているか気になって見てみました。ふ〜ん?

綿の実の未熟果の中身
綿の実の未熟果の中身 拡大

はじけるコットンボール

10月中旬無事コットンボールが姿を現しました。
専門用語では綿の実が開くこと開絮 (かいじょ) というそうです。

綿の実がはじけてコットンボールになるところ

次から次へとコットンボールがはじけて、触り心地はうさぎの尻尾みたいでふっかふか!大満足の結果でした。

綿の実がはじけてコットンボールになったところ

晩秋に緑のままの実が数個あったので、プランタービニール温室に入れておいたところ、冬になってからがはじけて無事コットンボールになる事ができました。

藍で染めた綿の布の上のふかふかのコットンボール
タデ藍で染めた綿布と綿の実
桜の紅葉で染めた綿の布の上のふかふかのコットンボール
桜の紅葉で染めた綿布と綿の実