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超時短発芽させた
ワタの成長
趣味の綿花栽培
種皮むき発芽させたワタから
コットンボールが弾けるまで
強制的に種皮を剥がして、超時短発芽させたアメリカ綿とアジア綿。
発芽後はワタ栽培としてはやや小さめの6号鉢でコンパクト栽培実験。無事コットンボールが弾けました。
初めてコットンボールが弾けたのが
アジア綿が発芽実験開始から106日、アメリカ綿が117日目と、今季の栽培で最速でした。
こじんまりとした姿にコットンボールが弾けた様子はドワーフコットン風。
ふかふかの白いコットンボールの存在感が大きくて、想像以上にイイカンジとなりました
ワタは大きめの鉢で育てるのが基本ですが、あえて小さな鉢で育てたらどうなるかを今回のコンパクト栽培実験で知ることができました。
同じワタの種子から発芽させたものを10鉢で栽培したものは、比較をするとかなり大きく育ちました。
土の量に合わせて成長度合いや綿花の収穫量が大きく変わることも実感できたので、次回は超時短発芽させたワタの大鉢栽培に挑戦してみたいです。
栽培場所は埼玉県 奥武蔵のベランダ。
実験開始:2020年5月27日
栽培種はアメリカ綿(洋綿)とアジア綿(和綿)の矮性種の2種類。
正確な品種名は不明。
ワタの種皮を剥がします。
乾燥したまま剥がせますが、種皮は堅いので、種子をぬるま湯に浸して軟らかくなってから剥がした方が簡単です。外気温が低い場合は魔法瓶を使うと便利。
次に胚を覆っている膜質の内種皮を剥がします。ぴったりとくっついて剥がしにくいので、これもぬるま湯に浸しから作業するとやりやすい。胚を傷つけないように剥がします。
アメリカ綿
ぬるま湯に4時間浸してから種皮を剥がしたところ。
薄皮を取り除いた胚。
アジア綿
乾燥状態で種皮を剥がしたところ。
ゆで卵の薄皮のような内種皮。
薄皮を取り除いた胚。
種皮が取り除かれた胚は雑菌に弱いので、清潔な環境で管理します。
この胚を湿らせたキッチンペーパーで包んでから、チャック付きポリ袋に入れて、それをぬるま湯の入った魔法瓶に入れて約1日放置します。
続きは、
2. 発芽実験 20時間後 ▶
発芽実験開始から20時間後、幼根が伸びて、子葉も開く兆候が見られます。
アメリカ綿
発根度合いは個体差があり、この時元気の良いものが成長著しい結果に。この発芽方法だと早期に優良苗の選別がしやすくなります。
土の中で発芽した環境に近づけるため、根が伸びてきた時点でもやしを湿らせたキッチンペーパーで個別に包んで、小さめの容器に入れて立つようにしておき、光の当たる温かな場所で乾燥させないように注意して管理します。
アジア綿
続きは、
3. 発芽実験 3日目 ▶
発芽実験開始から3日目、キッチンペーパーの隙間から光が当たって、子葉が緑色になって開き始め、根も伸びてきました。
アメリカ綿とアジア綿、どちらとも順調で、同じような成長具合です。
アメリカ綿
アジア綿
続きは、
4. 発芽実験 5日目 ▶
発芽実験開始から5日目に主根から側根が出始めました。
葉も開いて濃い緑色になって大きくなっています。
アメリカ綿
アジア綿
子葉が光合成できるようにに根だけを湿らせたキッチンペーパーで個別に包んで、立たせています。
アメリカ綿とアジア綿、どちらも根が長くなってきたので、小さな容器で水挿しをすることに。光の当たる温かな場所で葉が乾燥しないように注意しながら管理。
観察用に透明ガラス瓶を使っていますが、根の部分は土の中に近い環境が良いので遮光するか、光を通さない容器を使用して水温が上がり過ぎないようにします。
乾燥防止にはペットボトルをカットして、上部のキャップを外したもの被せておきました。密閉すると、熱くなり過ぎるので注意。
続きは、
5. 発芽実験 6日目 ▶
発芽実験開始から6日目に側根が目立ってきました。
主根も伸びてきたので、ポリポットの培養土に植えつけました。
植えつけ時には、子葉に土がつかないように注意します。
アメリカ綿
乾燥防止目的で、根の先に園芸用のジェリーボールを入れて植えつけ。
アジア綿
この苗は先端が少し折れていますが、側根が元気よく出ていれば問題なく育ちます。
続きは、
6. 発芽実験 10日後 ▶
発芽実験開始から10日たった時には本葉が出始めました。
アメリカ綿
アジア綿
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7. 発芽実験 15日後 ▶
発芽実験開始から15日後の様子。
本葉が出てきたので、元気の良い苗を選抜してポリポットから6号鉢へ植え替えしました。
ワタ栽培時の鉢は10号位が望ましいのですが、発芽実験時期が遅めなので、収穫のことは考えず、やや小さめの6号鉢でどのように成長するかを実験目的にしたからです。
夏日も続き、気温も後押しして元気に育っています。
アメリカ綿
アジア綿
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8. 発芽実験 3週間後 ▶
発芽実験開始から21日後の様子。
本葉が順調に大きくなって、枚数も少し増えてきました。
アメリカ綿
アジア綿
続きは、
9. 発芽実験 4週間後 ▶
発芽実験開始から28日後の様子。
梅雨で陽射しがやや少なめですが、本葉が大きくなってきました。
春に発芽させたものと比べると気温が味方して育ちがかなり速いです。
アメリカ綿
アジア綿
続きは、
10. 発芽実験 5週間後 ▶
発芽実験開始から35日後の様子。
相変わらず梅雨で陽射しがやや少なめですが、背丈が伸びてきました。
アメリカ綿
アジア綿
続きは、
11. 発芽実験 6週間後 ▶
7月8日、発芽実験開始から42日後の様子。
長引く梅雨で陽射しが少ないせいか、鉢が小さいせいなのかヒョロリと成長しています。
アメリカ綿
アジア綿
アジア綿には早々に小さな蕾が現れました!成長が速いです。
続きは、
12. 発芽実験 7週間後 ▶
7月15日、発芽実験開始から49日後の様子。
日照不足が長引いています。
アメリカ綿
アメリカ綿は葉柄が伸びてきて全体的に幅広になってきました。
アジア綿
アジア綿は大きな葉が増えて順調に成長しています。
続きは、
13. 発芽実験 8週間後 ▶
7月22日、発芽実験開始から56日後の様子。日照不足続きです。
アメリカ綿
アメリカ綿は15cm×16cm位の大きな葉となり、高さは約45cm。
葉は小さな葉も入れて20枚。
アジア綿に遅れてやっと小さな蕾がつき始めました。
アジア綿
アジア綿は大きな葉は14cm×13cm位で高さが約49cm。
葉は23枚で蕾の数は6個。
続きは、
14. 発芽実験 10週間+α後 ▶
長い梅雨があけて、陽射しが戻ってきました。8月上旬に待望の初開花がありました。鉢が小さいせいか、どちらも花は小さめで、ドワーフ(矮性種)の趣です。
アメリカ綿
8月9日、発芽実験開始から75日後にアメリカ綿が1番花を咲かせました。
4月6日に実験を始めたものが88日、他は100日前後で初開花だったので、小さいながらも今季で1番速いペースでの初開花です。
アジア綿
8月7日、発芽実験開始から72日後にアジア綿が1番花を咲かせ9日には2番、3番花を咲かせました。
背が伸びてバランスが悪かったので6日に摘芯を行いましたが、不十分だったので、8日にもう一度摘芯を行いました。
続きは、
15. 発芽実験 12週間+α中 ▶
8月23日、発芽実験開始から88日後にアメリカ綿とアジア綿はどちらも6号鉢の小柄な姿に次々と花を咲かせてドワーフコットンみたいな趣となり、思いの外魅力的です。
アメリカ綿
アメリカ綿は次々と開花して7番花が開花中。2番花以降、少し大きめの花が咲くようになりました。
アメリカ綿は萎れた花弁を残しながら実をつけています。
実も大きくなってきました。
アジア綿
こんもりと茂ってボリュームが出てきたアジア綿は6番花が開花。
実も大きくなってきました。
残念ながら1番果は開花翌日に落果してしまいました。
続きは、
16. 発芽実験 14週間+α後 ▶
9月上旬、発芽実験開始から14週間+α経ったアメリカ綿とアジア綿はどちらも実が順調に大きくなってきています。
5月下旬に種皮むき発芽させたこの2本は4月に発芽させたものと比較すると、圧倒的に速いペースで花を咲かせていますが、やはり6号鉢では少々窮屈そうです。
アメリカ綿
アメリカ綿は発芽実験開始から102日後に10・11番花を咲かせ翌日に開花しそうな蕾も待機しています。
現在、大小9個の実がついていますが、上の方に複数の実がついているのでバランスが悪いです。
1番花の実は花の大きさに比例して小さいですが、それぞれの実が大きくて、重くなってきました。
アジア綿
アジア綿は発芽実験開始から101日後に15番花を咲かせました。
アジア綿は花を多めに咲かせますが、落果も多く、現在なっている実は7個です。アメリカ綿と比べて実は小さめで目立ちません。
続きは、
17. 発芽実験 15週間+1日後 ▶
9月10日、発芽実験開始から106日目にアジア綿が初開絮しました。
アメリカ綿は実が大きいので、もうしばらくかかりそうです。
また、暑さと成長が重なって、鉢が乾燥しやすくなってきました。
ワタ栽培は8号以上の鉢でないと厳しいと実感。
アメリカ綿
実が重すぎてバランスを崩して倒れてしまったので、とりあえず支柱を立てました。ここまで大きく育ったのは嬉しい誤算です。
アジア綿
コットンボールが弾けて、白いワタが姿を現しました。
弾けたのは上の方の実です。
大鉢で育てたものと比較すると実は全体的に小ぶりですが、今季育てたアジア綿で最速です。
(これまで1番は129日。)
続きは、
18. 発芽実験 18週間後 ▶
9月30日、発芽実験開始から126日目の様子です。
やや長めの日照不足が続きました。
アメリカ綿
アメリカ綿は9月21日に初開絮しましたが、花が元々小さかったせいもあり、やっと弾けたコットンボールは小さい上にいじけた感じです。
9月28日目に2番目が開絮。
こちらはやや小さめですが、普通のコットンボールとなりました。
アジア綿
アジア綿は9月28日目に2番目・3番目が開絮。
続きは、
19. 発芽実験 20週間+α後 ▶
10月になって日照時間が少なく、気温も下がってきたためか、しばらく変化がない状態が続きましたが、10月中旬にやっと新しくコットンボールが弾けてきました。
アメリカ綿
コットンボールが弾けて、ふっくらとしたわたが現れる姿はいつ見ても楽しいです。
鉢との大きさがアンバランスだっただけあってわたの存在感が大きい。
アジア綿
白い綿花がポコポコとついている状態を見たかったので、なるべく収穫はしないでいたのですが、アジア綿の2番果のわたが落ちかけたので10月12日に収穫しました。
10月19日には3番〜6番目の4個の実が弾けています。
続きは、
20. 発芽実験 22週間後 ▶
10月28日、発芽実験開始から154日目の様子です。
同時に発芽実験を始め、同じ環境で育てたアメリカ綿とアジア綿。
コットンボールをつけた様子は並べて見比べると、こんな感じです。
アメリカ綿
10月下旬頃になってさらに気温は下がってきましたが、陽射しが少しだけ戻ってきました。アメリカ綿の7個目のコットンボールがようやく弾けて、残りはあと1個です。
ワタ栽培としては小さめの6号鉢。
思いの外コンパクトで、にぎやかにふわふわの真っ白い綿花が咲く様子を見る事ができて良かったです。
アジア綿
アジア綿はほぼ変化がなく、これまでに6個のコットンボールが弾け、残りはあと1個となっています。
小さな蕾も複数ついています。
続きは、
21. 発芽実験 34週間後 ▶
11月30日、発芽実験開始から238日目、霜も降り始め、気温が低下してきました。
アメリカ綿
ようやく8個目のコットンボールが弾け始めました。
この頃には葉が寒さにやられて黄色くなってきました。
最後のコットンボールは小さめで、寒さのせいか弾けた後も開き方が超ゆっくりペースですが、なんとか、すべての実が弾けて良かったです。
アジア綿
アジア綿は寒さのせいで、大きな葉は黄色くなって全て落ちてしまい、元気のない若葉と咲くかどうか不明の蕾が残っている状態です。
コットンボールは11月5日に最期の1つが弾け、13日に残りを収穫してしまいました。
この6号鉢からはやや小さな7個のコットンボールが採れました。
その後の様子は、
越冬 1月下旬 ▶
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