ムクロジの種子の中の虫
ムクロジの種子を食べる幼虫
ムクロジの種子の中を観察している時に食事中のイモムシさんに出会いました。
どうやらメイガ科の幼虫のようです。
さて、どんな成虫になるんでしょうか?
外の堅い殻を取り除くと、種皮の周りは喰いかすだらけ。
意外にも素早く動きます。
こちらは8月下旬に落下した未熟果の中にいたイモムシさんです。
ムクロジの未熟果の果皮にもサポニンがあるけれど、夢中で食べています。
10月中旬に拾った未熟果の種子の殻を半分に切ってみると、元気よくイモムシさんが飛び出してきました。
栄養事情が良いらしく、出てきた途端、元気にシャカシャカとこぜわしく歩き出し、元気に育っていたようです。
こちらは別個体。突然に暗闇から光に晒されてとまどっているようです。
こちらは食害後にできた空間に吐き出した糸を張って潜んでいました。
こちらは種子と果皮の間にいた幼虫で、赤っぽい色をしています。種子にあけられた穴とフンの様子から中の仁を食べてから出てきたように見えます。
中には既にお亡くなりになった姿もありました。
胚の食べかすにも見える両目の白っぽいものは何でしょう?
果皮や種子に穴があいていたり、木屑のようなものが付着していたら、中に虫が入っています。
薄気味悪い色となったものもいました。
穴のあった果皮を剥いてみると、ミイラ化した幼虫の姿がありました。
数年前に拾って保存していた実に2箇所穴があいていました。
果皮を破ると、中の種子に食害の形跡が残っています。
種子にあけられた見事に丸い穴。
食べ尽くされてしまった胚は虫のフンに置き換わっていました。
食害した主の亡骸も見つかりました。