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おもしろい木の実 ムクロジ
ムクロジの木
おもしろい木の実のなるムクロジの木について紹介します
初夏には爽やかな新緑が楽しめ、夏には大きな風通しの良い木陰を形成し、秋には美しい黄葉と有益な木の実が大量になり、冬には葉が落ちて陽だまりが楽しめるという事で、海外では庭にムクロジを植えるのが人気になっている所もあるそうです。

そんなムクロジの木が見せる四季折々の表情や樹木について紹介します。




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初夏には爽やかな新緑が楽しめ、夏には大きな風通しの良い木陰を形成し、秋には美しい黄葉と有益な木の実が大量になり、冬には葉が落ちて陽だまりが楽しめるという事で、海外では庭にムクロジを植えるのが人気になっている所もあるそうです。
そんなムクロジの木が見せる四季折々の表情や樹木について紹介します。
ムクロジは高さが15~20mになる落葉高木。
初夏には美しい新緑が出揃い、爽やかな緑陰を形成します。
雌雄同株で6月頃、長さ20~30cmの円錐花序を小枝の先につけ、淡緑色の小花を多数咲かせます。
夏には多数の丸い緑色の実が房なりになります。
秋には黄葉して葉を落とします。
緑色だった実は完熟する頃、明るいオレンジ色になります。
主に実生で増え、発芽から実がなるまで9年かかるということです。
葉は長さ30~70cmの大きな羽状複葉で4~6対の互生。
小葉は長さ6~15cmの広披針形。縁は全縁で大きく波打つ。4~8対あり、左右がややずれて対生。
表も裏も無毛。
最終小葉が頂小葉的に位置することがあり、偶数・奇数どちらも見られます。
羽状複葉:主脈の左右に小葉が羽状に並んでいる葉の形態のこと。
広披針形:平たく細長く、先の方が尖り、基部の方がやや広い形のこと。
ムクロジの木がひときわ美しく輝いて見えるのは黄葉の時期。
高木になるため遠くからでも目立ちます。
下から仰ぎ見た時のムクロジの葉は黄金色の羽のよう。
澄んだ秋の青空に緑色から黄色へと黄葉した葉と、オレンジ色をおびた黄色のムクロジの実がリズミカルに織りなすハーモニーは絶妙です。
冬の穏やかな光に輝くムクロジの実にもうっとり。
ムクロジの樹皮は淡い黄味を帯びた灰褐色で平滑。小さな粒状の皮目が密にあります。
皮目(ひもく):樹木の幹・枝・根などにあり、樹皮の表面に見られる細長いレンズ状の裂け目。気孔の代わりに空気を流通させる組織で、樹種により皮目の形は異なります。
幹肌は樹齢によって風格が増して、異なった印象になります。
樹齢7年目の若木の幹肌。
一年枝や若木の頃の樹皮には皮目が目立ちます。
老木になると樹皮が剥がれ、ささくれてきます。
材は細工物、器具や担棒、家具等に利用されるという事です。
一般的な果樹と同様に天候により、実のたくさん成る豊作の年と実りの少ない凶作の年があります。
12月下旬、強風の吹き荒れた後に落ちたムクロジの実を見ると大粒の粒ぞろいばかりが目立ちます。
長い時をかけて熟した実はしっかりと育ったのか、秋に早々に落ちた実と比べて大粒で充実しているものが多いようです。また、虫入りの実も少ないようでした。
たくさん実をつけた房の実は、栄養が分散されるのか、実が少なかった房の実と比較すると、小さくなる傾向があります。
その年の気候や木の成長具合・環境によってムクロジの実り方は異なりますが、やはり豊かな実りの様子を見ると心ときめきます。
釣り竿で釣り上げられた魚のようなムクロジの実の姿もユニークです。
房なりのブドウのように大量に実る枝もあります。
秋に長い葉柄つきの葉が落ちると、枝に葉痕が姿を現します。
ムクロジの葉痕はサルの顔みたいでちょっとユニークです。葉痕の上に冬芽が待機しています。
背が高くなる前の若い木だと観察しやすいです。
ムクロジのいろいろな葉痕については、 ▶落葉後のムクロジの葉痕
木は新芽から1年だけ伸びて、あとは年輪を増やすだけで伸びることがないので、幹が太くなるにつれ、動物顔の葉痕は横に広がり、目立たなくなっていきます。
葉痕 (ようこん) とは、枝に残る葉がついていた痕のことです。目鼻などの表情に見えるものはその中の維管束の痕です。動物など、いろいろな表情を見せる葉痕は冬枯れを楽しくしてくれる存在です。
特にオニグルミの葉痕は羊に似ていてかわいいので人気です。
4月中旬頃、葉痕の上からムクロジが芽吹き始めます。ボリュームある新芽はスピーディーに展開します。
ムクロジの葉は羽状複葉と言われるだけあって羽の形に似ています。
春、ムクロジの実と芽吹きが同時に見られることもあります。
初夏に羽を広げるように若葉を展開していきます。
5月下旬〜6月中旬頃、枝先に大型円錐花序が姿を現します。
6月中旬〜7月上旬にかけての梅雨頃に開花。
王冠型をしたのが雄花、柱頭が見えるのが両性花。
受粉した雌花は随時実になっていきます。
樹下には役目を終えた多数の雄花が散りばめられます。
夏にはぐんぐんと成長して葉が生い茂り、こんもりとした緑陰を形成していきます。
果序には小さな実がついています。
晩夏には枝先の青い実が目立つようになります。
秋になると、ムクロジの実は徐々に黄色く色づいてきます。
黄色を帯びてきたとはいえ、未熟な実はパッツンパッツンでシワがありません。
ムクロジの葉は秋から初冬にかけてきれいに黄葉します。
秋になると、ムクロジの実は徐々に黄色く色づいてきます。
葉が黄葉がする頃には実もオレンジ色を帯びてシワがより完熟します。
参照:▶ムクロジの輝く季節
木の下は散り落ちた黄葉と竹ひごのような葉柄で覆い尽くされます。
黄葉と一緒に完熟したムクロジの実が落ちています。
強風の後には果穂ごと実が落ちることもあります。
冬には葉を落とした枝先に残った実が目立つようになります。
中には春先まで枝に残っているものもあります。
木の下には、大量の長い葉柄と一緒にばらけた葉が降り積もり、歩くとガサゴソと派手な音がします。
降り積もった落ち葉は黄色味が抜けて枯れ色になり、やがて砕けて風化していきます。
枯葉の上に落ちた実を見つけるのも冬の楽しみです。
落果した実とリュウノヒゲの青い実の偶然のコラボも素敵でした。
葉より重い実は枯葉の下に埋もれ、雨露に晒された果皮は葉と共に腐食して種子がこぼれ出て、発芽の機会を待つのでしょう。そんなむき出しとなった種子を時折見かけることがあります。
拾ってみると、一文字付近の産毛が剥がれかかっていました。
土に触れていた果皮はカビのようなものが生えて黒ずんだり、苔のようなものが付着して腐敗しかけたものも見かけますが、乾燥してカチコチの濃い褐色になった実もよく目にします。
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