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作ってみたら おいしかった!
カリン酒・カリンのハチミツ漬け

カリン咳止め炎症等に効果があるとされ、風邪民間薬として古くから使われていたそうです。

利用方法の定番は薬用成分エキスを抽出する果実酒ハチミツ漬け

カリンとカリン酒

素晴らしい芳香のある完熟カリンカリン酒カリンのハチミツ漬けを作ってみたところ、とてもおいしくできあがりました。

ですが、作り方により果実の渋みが出てしまうことがあるのだとか。

そこでおいしく作るポイントを紹介します。


カリン酒・カリンのハチミツ漬けを
おいしく作るポイント

良いカリンを使う

完熟したカリンの実

カリン黄色くなって、ペトペトした香り良い完熟したものだけを使用。

緑色の堅く酸味が強いので追熟してから使用します。

追熟は常温で風通しの良い場所や室内に放置するだけ。リンゴと一緒に置いておくと追熟が早まります。


きれいに洗って汚れを落とす

の表面のカビ等の汚れをスポンジを使って洗っておく。

乾燥後、再び芳香が漂いペトペトしてきてから使用。


悪い箇所は取り除く

茶色く変色した果肉虫食いした箇所を混ぜるとまずくなるので、面倒でもすべて取り除く


熟成中は撹拌する

熟成期間中は時折り保存ビンを振って上下に撹拌する。

熟成中のカリン酒
カリンはちみつ漬け

エキスが出たら果肉や皮、種を取り除く

エキスが出終わる頃、果肉等を濾して取り除く。入れたままにしておくと、渋みが出てまずくなるので注意。


熟成させる

しばらくの間、熟成させる。

熟成させたのカリン酒

渋くておいしくないとされていたカリン短時間簡単おやつにするレシピを知りたい方はこちら
▶ カリンを食べたい

このページではカリンの切り方やマルメロとの違いについても紹介しています。

カリン酒に挑戦

せき喘息風邪の諸症状に効果があるというカリンの薬用酒を作ってみました。結果は大成功!

抜群に美味しくできあがりました。

6ヶ月経ったホワイトリカーに漬けたカリンの果実酒

材料

カリンの実:500g
ホワイトリカー:900cc
氷砂糖:150g
2リットルの広口ビン


作り方

カリンの汚れをスポンジでキレイに落として追熟します。

広口ビンをよく洗って乾燥させておきます。(または煮沸消毒

カリン黄色くペタついてきたら、水洗いして水気を拭き取り、乾燥させます。

追熟したカリン

ホワイトリカー氷砂糖それぞれ3分の1ぐらいの量を広口ビンに入れておきます。

皮つきカリン虫食いの場所を取り除きながら、適当な大きさに切り、種子ごと広口ビンに入れます。

一度に全部を切ると酸化して変色するので、カットできたところを随時広口ビンに入れ、ホワイトリカーに浸るようにします。

種子に含まれるアミグダリンは、長時間アルコール漬けにすると、抗菌抗炎症作用のあるベンズアルデヒドに変化して薬効が期待できます。

カットしたカリンを半分ぐらい入れたら広口ビンホワイトリカー氷砂糖の3分の1ぐらいの量を追加して入れます。

残りのカリンをカットして、広口ビンに入れます。

残ったホワイトリカー氷砂糖を全部入れます。

制作日を記して冷暗所で保存。

ホワイトリカーに漬けたカリン
漬け込み翌日のカリン酒
ホワイトリカーに漬けたカリンの果実酒

時折、ビンを揺すって撹拌。

6ヶ月後、渋みの原因となる種子カリンを取り除きます。
ザルお茶パックの順で濾すと、簡単。コーヒーフィルターを使うと時間がかかります)

果実と種子を漉したカリン酒

きれいな琥珀色のカリン酒ができあがりました。わずかに渋みがありますが、甘み控えめでカリンの風味が残る爽やかな果実酒となりました。

使用する道具は清潔にしておくこと。

1〜3ヶ月程で飲めるようになりますが、6ヶ月から1年熟成させると、よりおいしくなります。

ホワイトリカーに漬けたカリンの果肉と種
漉されたカリンの果実と種子

この果肉は細かく刻んでジャムや肉や魚料理のソースにすると良いそうです。


10ヶ月後には熟成が進んで赤褐色系の深みのある琥珀色となりました。

熟成の進んだカリン酒

色味がとても綺麗です。芳醇な香り漂うマイルドでおいしい薬用酒となりました。

カリンの薬用酒

黄色い完熟カリンを使用し、漬け込みから6ヶ月後に果肉を取り除いたのが良かったようで、渋みはほとんど気にならない程度。

むしろ深みが増した感じで、かなりおいしい!

私はお酒が苦手ですが、ストレートでもおいしく飲めました。

が出た時にハチミツを足してお湯で割って飲んだところ、薬用酒として大活躍。効果ありました。

カリンの薬用酒の炭酸割り

お湯炭酸水で希釈してお好みで甘みを追加して飲むのがおすすめです。

これほどまでに美味しいのなら今年の冬も作ってみたいです。

カリンのハチミツ漬け

カリン風味の香り豊かなハチミツが魅力的なカリンのハチミツ漬け

しかも、カリン酒と同様に、せきや喉の痛み等、風邪の諸症状に効果があると言われるおいしい民間薬

カリンのハチミツ漬け

出来上がるまでに少々時間がかかりますが、カリンを美味しく有効利用できるのでオススメです!

材料

カリンの実:適宜
ハチミツ:カリンの実の1.5〜2倍
保存ビン


作り方

カリンの汚れをスポンジでキレイに落として追熟します。

保存ビンをよく洗って乾燥させておきます。(または煮沸消毒

カリン黄色くペタついてきたら、水洗いして水気を拭き取り、乾燥させます。

皮付きカリンを4つ〜8つ割りに切り、種子を取り除きます。

皮つきカリン虫食いの場所を取り除きながら、適当な大きさに切り、塩水に30分ほど浸して、酸化防止渋抜きをします。

薄い食塩水に浸してカリンの実の酸化防止と渋抜きをしている

取り除いておいたからスプーンで種子をかき出します。キレイなものだけを選んでお茶パックに入れてパッキングします。

きれいなカリンの種子をお茶パックに詰める

カリンザルにあげて水をきり、キッチンペーパーで水気を拭き取り、保存ビン種子と一緒に7分目ほど詰め込みます。

種子に含まれるアミグダリンは、長時間ハチミツ漬けにすると抗菌抗炎症作用のあるベンズアルデヒドに変化して薬効が期待できるので一緒に漬け込みます。

お茶パックに入れておくと後で取り除く時に手間が省けて簡単になります。


入り切らなかったカリンの実は皮を取り除いて、スグできる!カリンのおやつにしましょう。

保存ビンカリン全体が浸かるようにハチミツを注ぎ入れます。
ハチミツは、カリンの実が空気に触れないようにたっぷりと。

漬けて初日のカリンのハチミツ漬け

フタをして冷暗所で保存。制作日を記しておくこと。

温度が高い場所だと発酵したり、カビが発生しやすくなり、冷蔵庫だとハチミツが結晶化してしまうので注意。

最初の2週間位は時折保存ビンを振って上下を攪拌。ハチミツの濃度が均質になるようにします。

漬けてから5日めのカリンのハチミツ漬け

漬けてから5日目の様子です。

果実からエキスが出て、が萎んで上に浮いてきました。種子も赤褐色になっています。

長期間保存している場合、発酵により、保存ビン内の圧力が高まることがあるので時々フタを開けてガス抜きをします。

1〜2ヶ月後に、中の種子を取り除き、茶こし等で濾しながら別の清潔な保存ビンに移します。その後は冷暗所で保存。

実を濾してできたカリンのハチミツ漬けのシロップ

飲み頃の目安は3ヶ月後です。

できあがったエキスはさらっとしたフルーティーなシロップに変身。

ハチミツレモンの風味違いといった感じで、渋みも苦味もありません。お湯で割って飲むと美味しいです。

その他、紅茶炭酸ヨーグルトパンケーキとも相性が良いです。

半年を目安に使い切りましょう。


カリンのハチミツ漬けから取り出したカリンの実

残ったカリンの実は渋さもまったくなく、表面はハチミツ味で美味しいのですが、果肉の中身は水分が抜けてパッサパサのモッサモサで食感が悪いです。

カリンのハチミツ漬けから取り出したパサパサのカリンの実

救済処置として、皮を剥いて温めた牛乳に入れたり、果肉よりやや多めの水と一緒に鍋に入れて弱火で30分ほど煮込むと、しっとりとして食べやすくなります。

カリンのハチミツ漬けカビ発酵により腐敗することがあるので、カリンの実ハチミツから浮き出ないように注意し、冷暗所で管理します。撹拌する際にも雑菌が入らないように気をつけます。


ハチミツ1歳未満の赤ちゃんが食べると、乳児ボツリヌス症にかかるリスクがあるので1歳未満の乳児には与えないように注意して下さい

▼ 参照:厚生労働省ホームページ

ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから ▶

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