チャレンジコーナー
カリンを食べたい!

カリンやメルメロのイメージ図

魅惑の果実カリン

魅惑の果実カリン メニュー

カリンのおいしい食べ方を開発!

渋くて簡単に食べられないとされていたカリン超短時間おいしいおやつに大変身させるレシピを大公開!

風味を残したままスグできるおいしいカリンのおやつの基本的な調理方法やレシピをご紹介します。

甘く素晴らしい魅惑的な芳香のカリンの実を食べたいと思っていた方必見

手際よくできれば、一品約10分程度でできあがります。


カリンの渋みの原因タンニンを熱を加えてタンパク質と化合させることで、渋みを感じさせないようにします。

表面積を増やして、より結合しやすくするようにカリンをすりおろします。このすりおろしたものにタンパク質と熱を加える事で超短時間にタンニンの渋みが無くなります。ミキサーを使えばより簡単にできます。


カリンまるごと1個を余すところなく使いたいので、水分をジュースに、ボソボソの食感の搾りカスをクレープやチップスにして調理してみました。

カリン・デザート
相性抜群のカリンデザート

タンパク質牛乳を使う事で超簡単・短時間渋抜きができます。

牛乳カリンの風味が加わり、乳酸菌飲料のような爽やかなカリンジュースカリン・オ・レのできあがりです。

カリン・オ・レの作り方


ボソボソの食感の搾りカスは卵と小麦粉を加えることで風味豊かなもちっともさっとサクッとした心地よい食感に大変身!風味がよくてアップルパイのようでもあります。食物繊維がいっぱいの、おいしくてとってもヘルシーなおやつカリン・クレープ&チップスをぜひ、お試しください!

カリン・クレープ&チップスの作り方


搾りカスを市販のバニラアイスと混ぜるだけ。超簡単なのにヘルシーでおいしいカリン・アイスクリームもおすすめです。

カリン・アイスクリームの作り方


また、紅茶にカリン・オ・レカリンの皮を少量入れるとナイスフレバーなフルーティーな紅茶が楽しめます。

カリンの香り成分は抗菌・殺菌作用があるというので風邪気味の時などに良いかもしれませんね。

カリン紅茶

紹介しているカリンのおやつはとても簡単にできますので、以下の注意事項を守ってお試しください。


注意事項

種にはシアン化物という毒成分があるので確実に取り除く事!

  • 調理をする時には黄色く完熟した状態の実を使い、きれいな部分だけを使用してください。
    茶色の部分を入れると苦くなります。
  • 個体差があるので、牛乳や砂糖の濃さは適宜調整してください。

魅惑的な芳香のカリン

ぶちゃいくでカワイイカリンの果実
愛嬌のある ぶちゃいくでカワイイ
カリンの果実

秋から初冬にかけてカリンの木にはたくさんの黄色い実がつきます。

甘い芳香に導かれて木の下に落ちた果実を拾ってみると、完熟した梅と桃のような何とも言えない魅惑的な香りがあり、うっとりとしてしまいました。堅くて洋梨をずんどうにしたようなやや大きめの果実。表面はちょっとペトペトしています。


木の持ち主の方がおっしゃるには部屋や車に置いて芳香剤代わりにすると良いということで、親切にもたくさん持たせてくださいました。


家に持ち帰って置いてみたところ、部屋中に甘くて素敵な香りが漂います。形もかわいらしく、色もキレイでとても魅力的な果実です。


この香りの成分はトリテルペン化合物によるもので、細菌やウイルスの増殖するのを妨いだり炎症を和らげる効果があるんだとか。カリンの旬の時期は乾燥気味なので風邪予防も兼ねて思いっきり香りを満喫してみるのも良いですね。

カリンは渋くて生食できない!?

あまりに良い香りのため、幼い頃にフルーティーな消しゴムをかじってみたくなったのと同じような衝動にかられました。


試しに一口かじってみたところ猛烈に渋いです。舌にべっとりと渋みがコーティングされてしまったような感触です。とても酸っぱく、食感もザラザラとして良くありません。

渋いカリンを食べてうんざり顔のうさぎのぷう太郎

なるほど、これでは鳥や獣に食べられないわけです。木に大量に果実が残っている理由が判明しました。


果肉が堅く、渋みもあるため生食できないカリンは独特の風味を楽しむために、砂糖漬けや果実酒などにしてエキスを利用するのだそうです。


カリンはその強烈な渋味故に、長時間水にさらしたり、煮込んだりと、食べるためには時間と労力を必要とする果実のようです。


調べてみると渋みの正体はタンニンでした。このタンニンさえうまく取り除く事ができればおいしくカリンを食べる事ができるのでは?そう考えて渋抜き方法を模索し、実験してみたところ、ついに短時間で渋抜きをする方法が見つかりましたので紹介します。

カリンのおいしい食べ方を開発!

スグできる!カリンのおやつ
カリン・オ・レ

カリンの香りを活かした
乳酸菌飲料風味のカリンジュース

カリンの果汁で作ります。りんごより速く酸化してしまうので、茶色くなる前に手速く行います。(所要時間:約10分)

カリン・オ・レ レシピ

材料(1人分)

  1. 皮と種を取り除いた実の部分 150g
  2. 牛乳 100cc
  3. 水   200cc
  4. 砂糖または甘味料 適宜

作り方
牛乳と水を混ぜたものをおろし金器に入れておく

牛乳と水を混ぜたものをおろし金器の受け皿に入れておく。


カリンを切って、皮をむいて種子を取り除く
おろし金器の上でカリンをすりおろす

カリンを4つ割りにし、皮をピーラーでむいて種の部分はスプーンで全て取り除いておく。カリンを受け皿の上でおろす。

ミキサーを使っても0K!


鍋に移し、箸で混ぜながら煮る。冷ましてからザルでこす

素速く鍋に移し混ぜながら中火でしばらく煮る。(タンニンとタンパク質を化合させる)。

冷ましてからザルでこす。ポイントはザルでこす時におたまでゴシゴシ押しつけて水分を残らず分離する。


コーヒーフィルターでさらにこして砂糖を入れる

コーヒーフィルターでさらにこして(ガーゼで搾っても良い)、砂糖を入れてできあがり!

コーヒーフィルターでこす事により雑味が抜けてスッキリとした味になる。

カリン・サイダー

カリン・オ・レ をサイダーで希釈するとキリリ感が出てスッキリとした爽やかな飲み物になります。

スグできる!カリンのおやつ
カリン・クレープ&チップス

カリンの風味を残したまま、おがくずのようなガシガシした食感を魅力的に変身させるクレープとチップス。

カリンクレープ

カリン・オ・レの搾りカスに卵と小麦粉を加えてカリッと焼きあげます。

カリン・クレープ レシピ

材料(1人分)

  1. カリン・オ・レの1人前の搾りカス
  2. 小麦粉 搾りカスより少量
  3. 卵   1個
カリンクレープ材料

カリン・オ・レを作った時の搾りカスに搾りカスより少量の小麦粉を加え、よく混ぜ合わせる。

生卵1個を加え、手でよくこねる。

フライパンでクレープを焼くようにして薄く焼いてできあがり。

カリンクレープの作り方 手順1

粉末コンソメ等で味をつける。ジャムやハチミツをつけてもおいしい。

食物繊維が豊富でオシャレなヘルシーデザートができあがりました!

クセになるおいしさが楽しめます。

カリン・オ・レとの相性もバッチリ!


余ったものは密閉できる袋に入れて冷凍保存し、後で食べる時にオーブンでカリッとなるまでじっくり焼くか、油で揚げてカリン・チップスにします。

カリン・チップス

カリンクレープをオーブンでカリッとなるまで焼いたり揚げるとドーナツのような甘い香りのカリン・チップスができあがります。

味付けはお好みで塩・コショウ、またはコンソメパウダーをふりかけて食べます。我が家ではコンソメパウダーが大好評でした!

甘党の方は最初から砂糖や三温糖などを混ぜて調理してもOKです。

カリンチップス

カリン・オ・レを作った時の搾りカスはおからと質感が似ているので、人気のおからレシピを応用すれば、さらにおいしいレパートリーが広がります。

スグできる!カリンのおやつ
カリン・アイスクリーム

カリン・オ・レを作った時の搾りカスにバニラアイスをよく混ぜるだけで、クッキー入りのアイスのようになり、食物繊維豊富で楽しい食感のおいしいアイスクリームとなりました。


栄養価の高い搾りカスで増量されて噛みごたえもあるので少量でも満足感があります。健康が気になる方やダイエットをしたい方にオススメのスイーツだと思われます。

カリンの渋抜きの応用編

カリンの風味がとても素晴らしいので、どうにかこの渋みを取り除き食べやすい食感にできないか試行錯誤を繰り返した結果、超簡単に渋抜きをするカリンのおいしい食べ方を開発!をしました。結果は良好です。

カリンの断面
カリンの断面

こうなると、他の渋みがあって食べられなかったものの渋抜きができるかが気になります。そこで、応用編ということで挑戦してみました!


渋くて食べられなかったグミも
おいしく大変身!

きれいなグミの実
初夏に赤く光り輝くグミの実

サクランボのように赤く輝いておいしそうなグミ。今まで渋くて食べるのを諦めていた庭のグミも同じ比率・方法で渋抜きを試してみたところイイ感じで大成功!

カリン・オ・レの作り方 >


渋抜きを終えたオ・レ部分と搾りかすを混ぜてみたところ、とても飲みやすくておいしいグミ・ジュースができあがりました。ゼリーババロアにしても良さそうです。

グミの花
グミの花

渋くて食べられなかったカシの実も
おいしく大変身!

シラカシアラカシなど渋くて食不適なカシの実で実験をしてみたところ、見事に渋みが抜け、おいしいナッツに変身させることができました。

シラカシの実と葉
シラカシの実

元々の少ないマテバシイも当然、良い結果となりました。マテバシイの実砲弾型のドングリで、大きめなのでお得感があります。

マテバシイの実と葉

マテバシイの実の殻の内側はシックな木目調で素敵です。

マテバシイの実の殻と中身
割ったマテバシイの実の殻と中身

興味のある方はぜひ割ってみてお試しください。


残念ながら合わなかった素材

トチの実シブは抜けてもサポニンが残るため不向きでした。かわいいトチの実が簡単に食べられればと思ったのに残念でした。

かわいいトチの実
かわいいトチの実

渋柿もすぐに渋が抜けてジュースになると思われましたが、試みたところ、柿の食感とは相性が悪く、不味かったのでオススメできません。

薬として利用されていたカリン

木になっているカリンの実

カリンは中国原産のバラ科カリン属の耐寒性落葉高木です。原産地の中国では約2000年も昔からカリン咳止め利尿作用鎮痛作用として使っていたそうです。


日本には平安時代に、遣唐使の空海(弘法大師)が唐から苗を持ち帰ったことで伝わったそうです。


カリンは和木瓜(ワモッカ)・榠櫨(メイサ)という生薬名で古くから酔いさまし痰の除去に利用されていたそうです。カリンを焼酎につけたり、煎じた液に砂糖や蜂蜜を加えたりして飲む民間療法もよく知られています。


カリンジャム
カリンジャム

カリンに含まれているポリフェノールは抗菌作用、抗炎症作用の両方を持っているので咳止めや喉の炎症の予防に効果があるんだそうです。


美しい樹木・美しい花 カリン

冬の厳しい寒さを乗り越えた芽吹きの季節から開花期にかけて、多くの植物は駆け足でその姿を変えますが、特にカリンはどの瞬間も色鮮やかで美しく感動してしまいます。


カリンの芽吹き
カリンの芽吹き 拡大 白い産毛が生えている
3月下旬 美しい芽吹き

赤みを帯びた新芽の裏には防寒対策なのか白い産毛が生えています。


花言葉は豊麗・優雅 ぴったりです。

カリンの蕾
カリンの蕾 拡大
カリンの蕾
膨らみかけたカリンの蕾
膨らみかけたカリンの蕾
咲き始めたカリンの花
咲き始めたカリンの花 拡大
咲き始めたカリンの花
かわいらしく咲き始めたカリンの花
カリンの花
次々に花開く美しいカリンの花
美しいカリンの花
可憐なカリンの花
咲き誇るカリンの花
カリンの木
4月下旬 みごとな花盛り

別のカリンの樹を見てみるとの色が微妙に違いました。

カリンの花も単色に近いようですが、こちらも綺麗です。

カリンの膨らみかけた蕾と開きかけの花
美しく咲くカリンの花

キリンのカリン

カリンは幹肌も樹皮が不規則に剥がれ、キリンのような模様が出るので観賞用としても楽しい樹木です。特に芽吹きを過ぎた頃が綺麗です。

花も果実も幹肌も至近距離で見ると見応えがあります。

カリンの幹はだ
美しいカリンの幹肌
美しいカリンの幹肌
美しいカリンの幹肌
かわいいキリンの親子
キリンの親子
写真の出典:SwitchBox

カリンの花 花粉輝く頃

カリン雄花両性花が混在して咲くそうです。両性花には花柱が5本あります。

カリンの両性花と雄花
カリンの両性花 (左) と雄花 (右)
カリンの両性花
カリンの両性花
カリンの雄花
カリンの雄花

カリンの花の最も美しい頃は花粉が綺麗な時なのではないかと感じて、花の中心部を覗き込んでみました。

開きかけた蕾からきれいな花粉が姿を現したカリンの花
蕾から花粉が姿を現したカリンの花

カリン人工授粉無しでもたくさん実をつけます。それは魅力的な花粉が虫を呼び寄せているからでしょうか。この頃は虫たちにとっても魅惑的な時期みたいです。

花びらの付け根にはふわふわとした白い綿毛がついていてすべり止めにでもなっているかのよう。

カリンの花粉目当てに訪れているアリ
カリンの花粉にまみれている昆虫

この繊維が風などによってほつれたのか綿アメのようになって、花粉と絡まったものがありました。

この綿アメ作戦は受粉率を上げる役割をしているのかもしれません。

綿アメのようになる花びら根元の繊維

両性花には雌しべの長いタイプと短いタイプがあるようで、遠目に見たら雄花と間違えてしまいそうで、私は誤解していたことがあります。

雌しべ雄しべが揃ってあったら、それは両性花だということですね。

カリンの花 中心部拡大
カリンの雌しべと雄しべ

雌しべ黄な粉をまぶした安倍川餅みたいでおいしそうです。(笑)


カリンの花姿の雄しべと雌しべ
花粉を出すカリンの花
子房が膨らみ始めたカリンの花
子房が膨らみ始めたカリンの両性花

カリンの花を見に行くと、猛烈な風で花びらが揺れて撮影はとても無理!と思った時にが葉っぱつきでポトポトと落花してきました。

見てみると両性花が多いです。重いのか、バランスが悪いのか

これは神風?(笑) がなると思ったらもったいなくてできないけれど、落ちたならばと、観察です。


カリンの両性花は子房が膨らんでいる
子房が膨らんでいるものが両性花か確認
子房が膨らんでいるものが両性花か蕾も確認

子房が膨らんでいるものが両性花だというので花びらをとって確認。

ゴメンナサイ。

確かにカリンの両性花は子房が膨らんでいるようです。


スイーツみたいなカリンの両性花の蕾の中

蕾の中は汚れなく、美しくパフェのようで美味しそうです。


花粉からのような粘液が出ているように見えます。ぱっと見には雄花に見えますが、何となく花柱らしきのがあるような?どちらにしても蕾の中は穢れなくキレイです。

花粉から蜜のような粘液が出ている

カリンの実の成長

花が終わるとたくさんの実をつけますが、この時期に乾燥状態が続くと実を落としてしまいます。

小さな実がつき始めたカリン
初夏に小さな実がなり始めたところ
小さいながらきれいな実がつき始めたカリン
実の先端には花の形跡が残っている
雄しべと雌しべが実の先端に残るカリンの実 産毛は無い
カリンの実には産毛が無い

惜しくも落下していたかわいいカリンの実
惜しくも落下していた
かわいいカリンの実

初夏実のならないカリンの木
実がつく頃に乾燥状態が続いて
実の無いカリンの木

大きくなってきたカリンの実
たわわに実って重くなって下をむき出したカリンの実
たわわに実って重くなって下をむき出したカリンの実 拡大
7月 実が大きく育つ

果実が黄色くなって熟し始めると、甘くて素敵な香りが漂います。

色づいてきたカリンの実
10月下旬 実が黄色く色づき始める

カリンの実がなった木
12月 葉が落ちても実が残っている

カリンとマルメロ

カリンといえば長野県が有名ですが、長野県ではマルメロのことをかりんと呼ぶため、マルメロカリンが混同されがちです。同じバラ科で形も特徴も似た果実ではありますが、植物学的にはカリン属マルメロ属と別の属に分類されています。

木になるカリンとマルメロ
カリン(左) マルメロ(右)

また、マルメロ在来種本かりんとか和かりんスミルナ種のことを西洋かりん・洋かりんと呼ぶ所もあるので、混乱しがちです。

その一方で、本来のカリンは学名では偽マルメロの意味であるということで、似ているが故にカリンマルメロは実にややこしい関係です。


どちらも黄色く熟した果実には芳香があり、渋みが強いので生食できないため、砂糖やハチミツ漬け、焼酎漬けにして咳止めの民間薬として利用されてきました。


カリンとマルメロの主立った違い

カリンは原産地が中国で、9世紀前半に遣唐使だった空海(弘法大師)により伝わったと言われています。

マルメロは中央アジが原産地とされ、古くからヨーロッパへで栽培され、16世紀後半に長崎に持ち込まれたとか。


  • カリンは葉に細かいギザギザがある。
    マルメロの葉の縁は滑らか。
  • カリンの樹皮にはキリンのような
    モザイク状の模様がある。
    マルメロの樹皮には模様がない。
  • カリンの花は濃いめのピンク色。
    マルメロの花は白~淡いピンク色。
  • カリンの実は無毛でずん胴で、枕形。
    マルメロの実は表面にうぶ毛があり、洋なし型~円形。
マルメロの木
マルメロの木
マルメロの花
photo by Manfred Heyde
マルメロの花

マルメロの実の産毛 拡大
落下していた 初秋のマルメロの実
フェルトのような産毛がある

マルメロにはフェルトのような産毛があってフカフカしていてかわいいです。形は個体差があるので見分けにくいですが、産毛カリンとの大きな違いですね。ちょうど落下して表面が剥げてしまった実があったので観察してみると産毛の落ちた表面はカリンと似ています。

マルメロ

マルメロは中央アジアが原産地で、古くからヨーロッパに伝わり栽培されてきた、当時人気のあった果実です。

マルメロの実
photo by 4028mdk09
マルメロの実

日本への渡来は諸説あるようですが、16世紀末に来日したスペイン人アビラ・ヒロンが書いた「日本王国記」には「1595年にメキシコから長崎に持ち渡る。」と記されているそうで、この頃に日本にやって来たようです。

マルメロはポルトガル語のMarmeloが名前の由来で、マルメロ・ジャムのことを、ポルトガル語で、マーマレードと言うのだとか。


マルメロの実
photo by 4028mdk09

マルメロは特別な香りがあり、カリンと同じく咳止めなどに効果があるとされる果実酒の材料として重宝がられています。

その他、美しい夕焼け色のジャムやシロップ漬け、ゼリー、アメなどに加工され人気があります。


※ウィキペディアによれば、マルメロ (marmelo) はポルトガル語本来では果実の名で、マルメレイロ (marmeleiro) というのだそうです。

すると、マルメロの実という表現は間違っていることになりそうです。でも、日本でマルメレイロ という表現は殆ど使わないのでマルメロの実の方がわかりやすいかも。因みに英語名はクインス(quince) です。

マルメロの成長

マルメロ (スミルナ種) の清楚な花が4月の下旬に咲き、5月の上旬にはビワのような産毛のあるかわいらしいがなり始めました。

全体に白い産毛がついている初夏のマルメロの実
実の先端には花の形跡が残っている

マルメロの美しい花


マルメロの木耐寒性があり、雨が少なく冷涼な気候を好むので、産毛防寒乾燥対策のためのだと思われます。

シンクイムシなどにやられやすいため産毛防虫効果は微妙。

全体に白い産毛がついている初夏のマルメロ 拡大
マルメロには葉の表以外
全体的に白い産毛が密生する

6月上旬、マルメロが少し大きくなって膨らんで、かわいい形になってきました。

初夏のマルメロ
初夏のマルメロ
ビワの実のような産毛がある
膨らんできたマルメロ
膨らんできたマルメロ

初秋のマルメロのなる木
初秋のマルメロのなる木

マルメロで渋抜きに挑戦!

マルメロカリンと同じように渋抜きできると思い、実験を試みることに。

しかし、手頃なマルメロが手に入れられなかったので、ご好意により落下していた未熟果をいただいて実験したところ、渋さは抜けたものの、酸化がとても速く、すぐに変色してしまい、苦味が残ってしまいました。

また、残念なことに虫入りでした。

マルメロの実の産毛
完熟する前に落下してしまったマルメロ

機会があればレモン汁を入れた水酢水を使用して、質の良い完熟果を入手して、再チャレンジしてみたいと思います。

マルメロの美しい花

マルメロ (スミルナ種) の花がカリンより少し遅れて咲き始めました。

蕾のふんわりと巻いた姿はとってもチャーミング。

ソフトクリームのストロベリーミックスみたいで美味しそうです。

マルメロの蕾

若葉もカリンと比べて大きくて柔らかく、産毛に覆われています。


マルメロの蕾と膨らんだ蕾

マルメロ (スミルナ)の花と新緑は春の風に揺られてしなやかに軽やかにの爽やかに揺れます。

マルメロの花盛り
開きかけたマルメロの蕾開きかけ

おまけ キリンのような幹肌の樹木

キリンの親子

因みに全く違う種類の樹木ですが、サルスベリナツツバキリョウブもキリンのようなキレイな幹肌で、魅力的です。キリンの模様みたいな幹肌は樹皮が鱗片となって剥がれ落ち、その下の滑らかな肌がまだらに現れることでできるんですね。

きれいな幹肌のサルスベリ・ナツツバキ・リョウブ
左から サルスベリ ナツツバキ リョウブ
きれいな幹肌のアキニレ・プラタナス・ハクショウ
左から アキニレ プラタナスキ ハクショウ

風変わりで神聖な松 ハクショウ

葉や松ぼっくりは松そのもでですがハクショウ(白松)は松らしくない白、黄、緑色のモザイク状の幹肌を持つ美しい松で、中国では聖樹として植えられているそうです。

ハクショウ
ハクショウの幹肌
ハクショウの幹肌
ハクショウの松葉
ハクショウの松葉(針葉)は3本
ハクショウの松ぼっくり
ハクショウの松ぼっくり

カリンの苗 プレゼント

埼玉県飯能市で(2016年5月1日開催)お散歩マーケット天空のお休み処おおやつ」でプレゼントしたカリンの苗は昨年カリンのおやつを作った時のカリンの種から発芽したもの。

発芽率がとてもよく、想像以上に苗がたくさんできたので、プレゼントする事になった次第です。大事に育ててくださると嬉しいです。

お散歩マーケット  >


カリンの苗
種から発芽したカリンの苗

育て方は

ガーデニング花図鑑様のサイト
カリンの育て方

初心者の果樹栽培|庭植え鉢植えで大収穫様のサイト
カリン 種からの育て方

が参考になるかと思われます。


縁起の良い美しい木なので、まずは実を期待せずに記念樹として育ててみようと思っています。

気の長い話になりますが、カリンは盆栽にも向いている木です。

因みに10月下旬、この苗は1m位の高さに育ち、春には力強く芽吹き、順調に育っています。

カリンの発芽

カリンはとても発芽率が良いです。寒さにも強いので関東では育てやすそうです。

カリンの発芽
カリンの発芽
カリンの苗拡大写真
新芽にはすでにギザギザがある

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カリンを食べたい!