チャレンジコーナー
趣味の果樹栽培ポポー

ポポーイメージ

収穫が楽しみな果樹栽培

ポポーとは

ポポーの果実
とてもかわいいポポーの実

ポポーという、とてもかわいい名前を持つ果樹北米原産バンレイシ科のモクレンに似た姿の落葉樹。

果実もアケビやマンゴーに似ていてとてもかわいらしく、アケビガキとも呼ばれています。


カスタードクリームやマンゴーみたいだと表現され、クリーミーでいろいろな果物をミックスしたようなどこか懐かしさを感じるおいしさで、個人的には大好きな果実です。

ポポーの果実断面と種
ポポーの果実断面と種

ねっとりとした鮮やかな黄色い果肉に柿のような種が一列に重なって並んでいます。


人気急上昇中のポポー

明治頃にさまざまなルートから日本に渡り、ブームになった果物だったそうです。その後交雑が進み、実の日持ちや保存の難しさから一時栽培が減りましたが、近年になり、そのポテンシャルが見直されて再び栽培する方が増え始め、第二次ポポーブーム到来の気配があります。


人気再燃の理由はマンゴーのようにおいしくて、トロピカルフルーツの風情がありながら耐寒性があり、その上アセトゲニンという殺虫成分があるために病害虫にも強く、水やり以外はほとんど手がかからないという育てやすさによるものだと思われます。


ポポーは、春にアケビに似た褐色を帯びた赤紫色の花をつけ、モクレンのような大ぶりで明るくてきれいな新緑黄葉を楽しむ事ができます。

ポポーの花
ポポーの花
受粉してポポーの実がつき始めたところ
受粉後のポポーの実と新緑
ポポーの黄葉
ポポーの黄葉

きれいな黄葉が終わり、葉を落とすとポポーの木は着やせするタイプで少々ボリュームに欠け、特に幼木の場合は少々淋しい感じがします。

しかしながら、葉が落ちた枝の所に残る葉痕が姿を現すので維管束痕冬芽を観察をするチャンスです。

ポポーの葉痕
ポポーの葉痕

ポポーの冬芽 花芽と葉芽
ポポーの冬芽 花芽(左)と葉芽(右)

アケビの花
アケビの花

ポポー栽培に挑戦!

実のなったポポーの木

初回は園芸店で購入した2年目2種の苗を2m離して地植えしました。


ポポーは基本的に日当りを好みますが、幼木は強い日射しに弱いため、半透明のポリカーボネイトの波板を陽の射す側に設置し対応。ポポー枝がやわらかく折れやすいので、風よけとしても役立っています。


根付くまでの植え穴は直根に合わせて深くし、そこにきれいな鉢植え用土を入れてから定番の水ぎめ根を切らないように植えました。


水ぎめ:植木を植え付ける時に、おおよその土が入ったらたっぷりと水を入れ、土の中の空気を抜いて根の周りの空洞を無くす方法。植え穴の底までしっかりと水を入れる。


その翌年に実が付き始めましたが、収穫時期が近づき、良い香りが立ち始めた頃、アライグマに実のついた枝を折られてしまいました。順調に育ってもう一歩のところだったのでがっかりです。北米原産アライグマポポーの味を知っていたのかも?


アライグマ
ポポーの天敵!? アライグマ
かわいく見えても実は凶暴

そこで野ネズミにも対応できるように目が1cm以下の金網で3mの高さまで覆う害獣対策を講じました。

これ以降、被害は無くなり無事収穫にこぎつけています。

害獣対策を施したポポーの木

翌年は121個の花をつけるまでになり、実がなってからは収穫後の種を蒔いて苗を増やしています。自家内のみの利用ですが本数を増やして庭に数本植えています。挿し木栽培も実験中!


支えをつけたポポーの実

実が重くなってきた時は支えのひもを吊るして補助しています。


また、別品種プロリフィクスに加え、現在はケンタッキー州立大学おすすめの最高と言われるポトマックと最上位クラスのワバッシュが仲間入りしました。


ポポーは根を切り詰めると、とても育ちが遅くなると考えています。

なので、基本的にポポーを地植えで栽培する方針にしました。


我が家では育てきれない程たくさんあった苗木は理解のある、親切な方々の協力をいただき、現在広々とした土地で順調に育っています。

ポポー栽培について

国内産のポポーは交雑種のものが多く、食した実の種から育てても同じ実になるとは限りません。


一概にポポーといっても、品種数はりんごや桃のようにたくさんあるので、果味も少しずつ違うようです。

大きさも150〜400gとまちまちで、同じ木で多く成らせると小さい実になり、大きい実の品種は実の数が少なくなってしまいます。


木になるポポーの若い実

我が家のポポーは150g位で、味はマンゴーのような印象を受けましたが、中にはおいしく感じられないものもありました。


そこで2本のうち1本はおいしい実のなる木からの接木(つぎき)をすることにしています。こうすることで受粉率が向上し、美味しい実がなる可能性が高まります。

また、成木の接木をすると台木よりも短い年数で早く収穫できる可能性があります。


ついでのお楽しみ実験 チェリモヤ

接木ついでに2枝は同じバンレイシ科チェリモヤを接木しました。

耐寒性のあるポポーの台木に世界三大美果のチェリモヤを接いだ結果がどうなるか楽しみです。チェリモヤに興味のある方はコチラへどうぞ!

趣味の果樹栽培 チェリモヤ >

ポポーを種から栽培する

ポポーには種が多めに入っているので、おいしく食べた後は当然まいてみたくなるものです。

ポポーの発芽
ポポーの発芽

我が家ではペットボトルを利用してポポーの種を発芽させたものも栽培していますので、その方法をご紹介します。

種を準備する

食べ終わった後の種は即刻、果肉を落としてきれいに洗い、乾かさないように湿らせたキッチンペーパーで包み、程よい大きさのジップロック等に入れてしっかりと密閉します。空気はわずかに入る程度にします。


その種を冷蔵庫の中段あたりの奥の方に入れて一冬程度寒さにさらすのがポイント。凍らせないように。

ポポーの種は寒さを経験しないと、発芽しません


発芽させる

  1. ペットボトルに切れ込みを入れ、開閉できるフタ付き容器にして遮光できるように全体をアルミホイルで覆う。
    (下図 完成写真参照)
  2. フタを閉じることができるように針金で留め金をつける。
  3. ペットボトルが転がらないように固定させる針金をつける。
  4. スポンジにジャバラ状の切れ込みを入れて設置する。
  5. スポンジを充分湿らせて、切れ込みに種を埋め込んで暖かい環境に置く。
    ペットボトル容器と湿らせたスポンジをを利用してポポーを発芽させている説明写真
  6. 温室がない場合は気温が29℃を越えてから種まきをする。

発芽した種を植え付け苗木にする

発芽させたポポーの種をペットボトル鉢に植え付ける
  1. ペットボトル容器に清潔な小玉〜中玉の赤玉土を入れておく。
  2. 発芽したら、ペットボトル容器の鉢に植え付ける。根を傷つけないように注意する。(根がスポンジにからむ前に植え付けると良い。)
  3. 保湿・保温のためにペットボトル容器のフタを被せる。
    ペットボトル鉢にフタを被せて保湿・保温する
  4. ある程度大きくなってきたら、フタをはずし、直射日光が当たらないように不織布等で調整する。
    ペットボトル鉢で順調に育つポポーの苗木
  5. 根が容器からはみ出る前に、腐葉土を多めにした土を入れた深めのに鉢に植え替える。
  6. 根を傷つけないように、ペットボトル容器をカッターで切り込み、そのまま植え穴に水ぎめで植え付ける。その際根を乾燥させないように素早く行う。

この方法の利点はコンパクトで安上がりに大量に発芽させることができることです。


ポポーの苗木栽培のポイント

保温と保湿・水切れさせないこと
根にダメージを与えないこと

ポポーの挿し木栽培について

一般的にポポーの挿し木は難しいと言われていますが、我が家では一本だけ挿し穂から芽と根を出させることに成功しました。


ポイントは気温27℃・湿度75%以上の温室で管理することで、この方法はアメリカの研究所による挿し木栽培法の文献より得た情報です。


しかしながら、世間一般では挿し木よりも根差しをする方が無難なようなのでそちらをオススメします。

根差しをする時は成木の地中にある鉛筆位の太さの脇根をひげ根をつけたまま傷をつけないように取って、その根を小鉢で育てます。


我が家では挿し木栽培と同様に根差しした小鉢を気温27℃・湿度70%以上の温室で管理したところ順調に育っています。

果実が食べたい

おいしく食べるための何より大切なポイントは何といっても、食べ頃に食べられるかどうかのタイミング。


追熟中のポポー
追熟中のポポー

ポポーは熟すと自然落下します。

それを収穫して常温で数日追熟させます。ポポーラフランスのように魅惑の甘い香りが出始めた時が食べ頃サインです。

食べ頃を逃すと、苦くなったりしておいしくありませんのでご注意を。

熟してから冷蔵庫で冷やして食べるより美味しい感じがします。


食べ頃になったポポーの果実の中身
食べ頃になったポポーの果実の中身

因みに、種と皮を取り除いたポポーの実の上に甘い生クリームたっぷりのせて作ったアイスがとても美味しいという評判です。

ポポーの食べ方

我が家ではポポーの実を厚さ2cm位の輪切りにしてから、皮をナイフで薄くむき、種は食べながら出すようにしています。


ポポーの食べ方説明図

皮をむく時は茹でたジャガイモの皮をむく要領でをむきます。

ナイフで少し切り、ナイフと親指で皮をはさんで、ポポーの表面をはわせるように動かして、なるべく大きく皮を引きはがします。

種のまわりは少々苦いので食べないようにしましょう。


皮をむいたポポーの果実
皮をむいた状態のポポー

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