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手軽に空色を楽しむ
趣味の藍染め

藍の生葉染めで空色に染まった絹の羽二重の布

天然素材の藍染めで
ときめきの空色を楽しみませんか?

宇宙につながる夜空の空色から地球の空色、様々な空色や美しい海の色までも醸し出す藍染めの色。

初心者でも家庭でカンタンお手軽に楽しめる藍の生葉染めをはじめとする趣味の藍染めの方法と、藍染めに必要不可欠なタデアイとその栽培についてわかりやすくご紹介します。

藍 メニュー

ジャパンブルー 藍染め色

ジャパンブルーサムライブルーとも呼ばれ、日本の文化と調和した伝統色である藍染め藍色・紺色

これは藍建染め(たてぞめ)と呼ばれる日本の伝統的な藍染めをされた色で、すくもという藍の葉を乾燥させてから水をかけて発酵させたものを強アルカリの中で微生物によって還元することで染められた色です。生葉染めと比べると格段に手間暇がかかる染色方法で高度な職人技術が必要とされます。

藍を建てるとは不溶性のの染料を可溶化させて、染色可能な状態にすること。

の歴史や文化について興味のある方にオススメのサイト ▶ BEI

藍染めの法被

江戸〜明治時代の日本では木綿等のを染めることができ、退色も比較的遅いうえに防虫抗菌効果があるとされていた仕事着野良着などの染料として多用されていたそうです。

その様子は歌川広重の浮世絵からも伺い知ることができます。

浮世絵 浪花名所図会雑喉場魚市の図
浪花名所図会雑喉場魚市の図(部分)
浮世絵 浪花名所図会堂じま米あきな 拡大
浪花名所図会堂じま米あきな(部分)
国立国会図書館所 蔵

因みに、ジャパンブルーの呼び名は、イギリス人科学者、ロバート・ウィリアム・アトキンソンが明治初めに来日した際、「日本に来て全国至るところで藍色の衣装をみる」と述べ、藍色ジャパン・ブルーと記したのが由来だそうです。衣装のみならず、暖簾や食器など、日本中にあふれかえる藍色は印象的だったのでしょうね。

藍色で染め付けられた湯のみ

ジャパン・ブルー広重ブルーと当時の美術界で大絶賛されていた浮世絵は人工顔料のプルシアン・ブルーで残念ながらではないそうです。

昔から生活に馴染んでいる藍色の陶磁器は呉須 (酸化コバルト)を用いて絵付けが施されています。

藍染めの風呂敷

使い込むほどに風合いが良くなり魅力を増す堅牢な藍染めですが、その深いは大変な労力と職人技術の結晶とも言えます。残念ながら安価で大量生産ができる合成藍の普及により、天然の藍染めの生産は激減しました。

しかしながら化学的に精製され純度の高い合成藍インディゴで染められたものには防虫・抗菌効果は無いということ。また、藍染めの原料となるタデアイにはアトピー性皮膚炎への抗菌性も注目されているのだそうです。布の耐久性を増し、薬草としての効能を持ち合わせるタデアイジャパンブルーはまさに質実剛健、日本のすばらしき伝統色です。

藍染めの代表的な色

藍染めは染める回数によって色が変化し、それぞれに名前がつけられているので、淡い色から濃い色まで実に豊富な色の呼び名があります。

その中で、代表的な色をピックアップしてみました。

藍染めの色

色は時代や文献等によって解釈が異なります。上記は色のイメージです。


甕覗(かめのぞき)は、の染料を入れるからつけられた色名で、藍染めの淡い青色のこと。藍瓶を覗く程度にちょっと布を浸したという説と、空の色が映りこんだ藍瓶に張られた水面を覗き見た色という説があります。


水浅葱 (みずあさぎ) は浅葱をさらに水で薄めた色、淡い緑みの青色のことをさします。


浅葱 (あさぎ) は藍染めの代表的な色名の一つで、薄い青色・緑がかった薄い青色をさします。現在は藍染めの明るい色を浅葱色と呼ぶことが多いようです。


(はなだ)は藍染めを表す伝統色名の一つで、タデアイだけで染めたものを縹色と定義していたそうです。

江戸時代には花田色・花色とも呼ばれ、身近で庶民的な色だったらしく、落語の出来心では布団の裏地の「花色木綿」が笑いを誘うキーワードとなって噺を盛り上げています。

青色がきれいな露草の花

縹色の元となった花色の呼び名は露草の花びらから搾り取った汁に由来するそうですが、この青色は染料としては堅牢性に欠けるために染織の下絵に使われるのだとか。青色はタデアイによって堅牢に染めることが可能となり、縹色となった経緯があるようです。


タデアイ黄檗(きはだ)の樹皮を合わせて染めた色のこと。

江戸時代以降、深い青色を藍色と呼ぶようになりました。


は濃い藍染めの総称となっている色です。日本の古代では、藍染めの中で最も濃くて、わずかに紫味を含んだ深い青色のことを深縹(こきはなだ)と呼び、平安中期よりとも呼ぶようになったそうです。

藍の生葉染め

空色浅葱色に染まる藍の生葉染めは日本の伝統色である深い藍色とはまた異なった魅力あふれるカンタン安全染色方法なので、個人や趣味の団体など愛好者が増えていて、近年夏休みの体験学習などでも行われています。

藍の絞りを施した生葉染めで空色に染まった絹の布が緑豊かな民家の庭で干されているところ

日本の伝統の藍染めと同じタデアイの生葉を使う事で、お手軽に夏の空色染色を楽しめる藍の生葉染め

ざっくり言えば藍の絞り汁にチャポンとを10分ほど浸して、干すだけで空色に染まります。

藍の生葉染め 手順 >

藍の生葉染めで空色に染まった絹の布

藍の生葉染めは水墨画や水彩画、あるいは陶磁器の釉薬掛けのようなもので一発勝負。ですが、という素材が鮮やかに空色に変化した時、不安を帳消しにしてくれるくらい美しく、感動をもたらしてくれます。

タデアイの収穫期、夏から秋にかけての期間限定の染色方法です。

藍の生葉染めで縹色に染まった絹の布

タデアイが元気に育つときめきの空色を楽しんでみては?

藍の生葉染めの魅力

藍の生葉染めの魅力は染色時間が10分以内と短いこと、難しい薬剤も不要、排水もそのまま流すことができるお手軽さ。しかも、何より嬉しいのはその染められたの美しさです。

藍の生葉染めでいろいろな空色に染まった絹の布

藍の生葉染めに必要なものはいたってシンプル。

新鮮なタデアイの葉とタンパク質を含む羊毛やナイロンなどの。あとはバケツ洗濯ネットと防水性の手袋中性洗剤だけ。

模様を出すための絞りを入れる場合は紐や輪ゴム、ビー玉、割り箸等、身近なものを使えばOK。

藍の葉の元気な暑い時期に行うので、を扱うのが心地良いのも魅力です。

藍染めにはアイと名のつくさまざまな植物が利用されますがタデアイがお手軽です。ハーブと同様に丈夫な植物なのでベランダでプランター栽培したり、刈り取った茎を水耕栽培したり、簡単に育てることができます。はネットで「藍の種 無料配布」で調べて入手すると良いでしょう。

藍の生葉染め 魅惑の色彩

ときめきの夏の空色

藍の生葉染め空色浅葱色など明るい青系のに染まるのが特徴ですが、いつも同じに染まるわけではありません。のように毎回違う青色を楽しめるのも藍の生葉染めの魅力です。

※このコラムの染色された写真はすべて洗濯後のもの

藍の生葉染めをした絹のストール

草木染めのように緑色が含まれたり、天候や成長具合で藍の葉の色素量が異なったり、葉の量や粉砕具合、染色時の経過時間、水の温度酸素量、水道水を使用したか汲み置きしたを使用したか、乾燥時間や湿度の違いなど様々な条件により発色が異なります。

藍の生葉染めをした絹の布 色の違い
藍の生葉染めをした絹の布 濃い目の色の違い

染められる織り方によっても違いが出ます。羽二重絹布を染めると、鮮やかに光沢が出て輝いて見えます。

絞りを入れて染めた藍の生葉染め
美しい空色の藍の生葉染め
藍の生葉染めでいろいろな美しい空色に染められた絹

光の当たり具合でも印象が変わって、違った雰囲気に見えます。

藍の生葉染めをした青系の色味の絹のストール

鮮度の良い生葉濃い染液を作り、短時間で染め上げ、冷水で仕上げれば、くすまずに鮮やかに濃い色も出すことができます。重ね染めでも同様です。

染液の鮮度の良さについて

藍色を発色するインディゴが生成されるには、タデアイの葉が傷つくことでに含まれるインディカンの中で酵素と瞬時に出会い、インドキシルとなり、電子を持つ等の繊維に引き寄せられ、その場で酸化するという過程があります。

それはわずか数分で、傷ついた葉が水と出会った瞬間からカウントダウンが始まっています。この時間こそが鮮度の良い時間で、濃い藍色に染めるポイント。なので、一度に大量のを粉砕してから染めるのではなく、少量ずつでもを破壊しながら、鮮度の良い染液を足していく方が少量でも濃くて鮮やかに染まるという結果を得られました。


藍の花が咲く頃のを使用したり、長めに染液に浸していたもの、二度染めした場合、ぬるま湯で洗った場合など色がくすむ原因となります。

花が咲く頃の葉で染めた藍の生葉染め

同じであっても織りによって発色が異なります。

少々色のくすんだ藍の生葉染め

が咲く頃にはの栄養が種作りに使用されるのでも小さくなり、藍染めするための色素も減ってしまうようです。

が青々として大きく育つ元気な季節が色素も多く、水温も高めで酵素が活発に活動するので藍の生葉染めに最適です。


羽ばたきの淡い浅葱色

藍の生葉染めで淡い浅葱色に染まった羽衣のような軽やかさが魅力的。

藍の生葉染めで浅葱色に染まった絹の布

藍染めと言ってもこんなにも淡い色に染まるが不思議です。

藍の生葉染めで淡い浅葱色に染まった絹の布

この淡い緑色はおそらく葉緑素による草木染めの色味によるもので、青色成分と相まって、ミントグリーンのようなパステルカラーに染まったものと思われます。使用したタデアイの葉は布とほぼ同量です。

藍の生葉染めで淡い浅葱色に染まった絹のストール

羽化したてのオオミズアオの翅のような美しさでもあります。

羽化したてのオオミズアオ
羽化したてのオオミズアオ
photo by Alpsdake

アオスジアゲハの鮮やかな翅色も藍の生葉染め空色を感じさせます。

空色のきれいなハルジオンの蜜を吸うアオスジアゲハ

藍の生葉染め 手順

用意するもの

絞りとは

布の所々を紐などで縛り、染料が染み込まない箇所を作って白い模様を出す方法。

ビー玉などを入れたり、布を折りたたんで紐やゴムで縛ったり、割り箸や洗濯バサミを使うなど自由に施せる。


ネットの使用目的は粉砕したを搾り出して濾すことなので、水抜けが良くて丈夫なものが適している。洗濯ネットが便利。

また、葉のカスはくすみの原因となるので目の細かいものが良い。


葉の量は布と同量で淡い浅葱色に染まり、量が多いほど濃く染まります。
量が多いと染液を作るのに手間取るので3〜6倍位の葉の使用がおすすめです。


きれいに染色するのに適した日時

乾燥した天気の良い日。
(乾燥が早いほど透明感が出る)

の元気な時間帯に収穫し、
の鮮度の良いうちに終わらせる。


生葉染めのポイント

タデアイの染液が傷ついてから持って30分という短い寿命。

染液を作る過程から段取り良く
素早く終わらせるのがポイント。

藍の生葉染めタデアイに含まれているインディカンという無色の物質がが傷つくことで酵素と出会いインドキシルに変化。更に酸素と結びつく事で藍色の色素 (インディゴ) に変化するのを利用した染色方法

インディゴの前駆体であるインディカンインドキシル水溶性なので、を加えての細胞を壊すと、酵素の働きでわずかな時間だけ染色可能な状態となる。イオン性の繊維である羊毛などタンパク質系の素材でないと染められない。

不溶性インディゴに変化した染液染色能力を失う。


絹の布中性洗剤で洗っておく。

・模様を楽しみたい場合は乾燥後、
 絹の布絞りを施しておく。

絞りを施した絹の布

冷水を2L ほど用意しておく。
染色後に水に浸す用)


染色の手順

① 染めるをぬるま湯に浸す。

温度により酵素の働きがよくなり、染めムラの防止となる。

タデアイを摘む。

が咲く前の色が濃く、変色していないキレイな葉が理想的。量が多いほど濃く染めることができる。

を取り除いたは水に浸した後、植えつけるとまた栽培可能。

摘まれたタデアイの葉

防水性の手袋を着用して、を軽く洗う。キレイなら洗わなくて良い。

7月 藍の生葉染めの用に採取した大きくて元気な葉の入った容器

④ 洗ったネットに入れて水切り

タデアイの葉を濾すアミの袋を洗面器の中に置いたもの

ここでは農業用ネットを袋にして使用していますが、最近は洗濯ネット粗目細目の2種を重ねて使用。粗目のネットは摩擦が大きく、素早くを揉み出すことができて便利ですが、のカスが漏れ出てしまうので、染液を搾って濾すのに適している細目と両方のネットを使用。

タデアイの葉を揉んで濾すのに使う洗濯ネット 荒目と細め

丈夫で便利なので、繰り返し使用しているうちにポリエステル製の白いネットが生葉染めされています。使用回数の多い粗目ネットはくすんだ藍色状態。

エキスが出やすいようにネットの中でを素早くちぎる。

ミキサー冷水を入れて粉砕してからネットで漉した染液ビニール袋に入れても良い。

ネットの口を縛り、ビニール袋の中に入れる。

藍の生葉染めの染液を作るためのセット タデアイの葉をアミの袋に入れさらにビニール袋に入れて洗面器の中に置いたもの
タデアイの葉の入ったアミの袋の口が縛られ、ビニール袋に入れられている

染色されるものがしっかりと浸せるくらいのを加える。

が多すぎると染液が薄まってしまう。汲み置きした塩素の抜けた水が理想的。

ビニール袋にタデアイの葉の入ったアミの袋と水が入れられている

エキス抽出できるように、
ネットごとゴシゴシとこすり合わせできるだけの外に出ないようにもむのが基本。

洗面器でこすり合わせるようにもみ出してからビニール袋に入れても良い。

染液酸化することで抹茶色から濃い藍色に変化し、染色能力を失います。

そのため、酸化しにくくする事が重要。試してみたところ、水の外に出ないように揉み出すよりも、多少空気に触れても、短時間染液を作った方が染液の有効時間は長かったです。

⑨ ドロドロの抹茶色になったらアミを搾ってを漉し、ビニール袋
藍ジュース染液)を入れる。

染液抹茶色のうちに。なるべく速く、しっかりと搾りきること。

染液を投入。

ビニール袋空気を抜くようにしてを閉じる。

ビニール袋を使うことで染液酸化しにくく、少量でもしっかり布を浸すことができ、ごと揺らしてを空気に触れずに動かしたり、押しもみができて便利。

ビニール袋に入れた藍の生葉染めの染液に布を浸している最中

染液から出ないようにして
ビニール袋の外側から指で
やさしくもんで染液にムラなく染み込むようにする。

ビニール袋に入れた藍の生葉染めの染液に布を浸している最中

が濃いめの色になってきたら取り出し、軽く空気にさらす。
染液に浸して約7分〜10分。

ビニール袋に入れた藍の生葉染めの染液に浸している布が青緑色になっている

  これを3回ほど手早く行う。

染液濃い藍色になってきたら、染まりにくくなるばかりか、くすんだ色になるので、それ以上染液には浸さない。

染液からを出して冷水にさらす。

染液から取り出した絹布

冷水を使用することで発色がよくなる。逆に温かめの水だと色がくすむ。

の中で絞りを解いて、やさしく泳がせるように静かにを動かす。

  緑色から浅葱色に変化する。

染液から取り出した絹布を水の中に入れたところ

にさらすのは藍色の素インドキシルが不溶性のインディゴ)に変化する前に、水中でイオン化するの繊維に吸収・定着させるためなので、静かにやさしく動かすことが大切。

洗い落とすのではない ので注意。


参照:藍染めを化学の視点から

を入れ替えて、繰り返す。

染液から取り出した絹布を水を入れ替えて再び水に浸す

長くに浸しっぱなしにすると、くすみの原因となるので注意。

から引き上げてタオルで水気を取り除き、素早く干して空気乾燥。

⑱ 充分乾いたら、中性洗剤で優しく
洗って乾燥させる。

洗いが足りなかったり、お湯を使用するとくすみ変色の原因となる。

5月下旬に摘み取ったタデアイの生葉で染めた絹のストール

ついでに綿のハンカチと手ぬぐいを水で薄めた牛乳の液に浸してから染めると淡い浅葱色になりました。

5月下旬に摘み取ったタデアイの生葉で染めたコットンのハンカチ

藍の生葉染め 色の変化を楽しむ

綺麗な藍の生葉染めを楽しむには元気なタデアイの先端部分の生葉を多めに使うと良いようです。

摘まれた元気の良いタデアイの葉

また、5月下旬から7月下旬のは特に大きくて収穫も簡単な上に綺麗な色が出るので嬉しいです。

7月 藍の生葉染めの用に採取した大きくて元気な葉
1枚 約12cmの大きな葉

当然ながら、8月の最盛期のも青色が濃くてきれいに染まります。

ただ、虫に喰われたり、乾燥・高温障害にやられて元気のないこともあります。


面白いことに同時期・同量のを使用しても多彩な空色が楽しめます。

藍の生葉染めでいろいろな空色に染まった絹の布

タデアイ生葉粉砕具合を変えて、何度かに分けてもみ出しをして染液に変化をつける。


粉砕時間水の量を変えて染液の濃度に変化をつける。


に浸しておく時の水道水をそのまま使用したり、塩素を取り除いた汲み置きの水を使用したり、水温を変えたりする。


収穫したを洗う時も汲み置きの水を使用し、温度を変えてみる。


染液を作る時の水も同様に変化させて染色時間を変えてみる。


染液からを出して浸す温度を変えてみる。


水をはった洗面器で染液につけた布を水に晒しているところ

これらに変化をつけるだけで、多彩な藍色発色を楽しめます。もちろん、外気温や湿度によっても変わります。


鮮やかで深い空色を出す

生葉染めでも染液が明るい緑色のうちに染めると、薬剤を使わなくても藍色を濃く出すことができます。

藍の生葉染めで濃い空色に染めた絹のストール

葉の量だけでなく染液の鮮度も大切なポイントで、大量に染液を作っている間にも染液の効力は落ちていきます。

なので少量でも新鮮で濃い藍ジュースを作るのが効率的でオススメです。

青色に発色させてくれる酵素が傷つくと急速にその能力を失っていくので、できるだけ短時間新鮮な染液布を浸すのが重要なポイント。

※上記写真はの6倍の120gのを使用。


まずは少量の水で思い切りをこすり合わせてもみます。緑色の汁が出てきたら、が浸せるほどのを加えて素早く揉み出して、ビニール袋に搾り入れます。この染液ぬるま湯に浸しておいたを早々に浸し、袋の外から指でもんで、染液を染み込ませます。

藍の生葉染めの染液と布をビニール袋に入れて浸しているところ
染液に浸すイメージ図

染液ビニール袋に入れることで、少量でもに染み込ませることができます。

※荒めの洗濯ネットを入れて、それを細かい洗濯ネットに入れてもみ出すと摩擦もあり、葉のカスも出ないので効率的。

葉のカスはくすみの原因となります。

をもむ時に洗濯板を使うと便利。


続けて、ドロドロになってきたを更にもみ出して、新鮮な染液を追加していきます。

から藍色成分をできるだけ搾り出すつもりで数回繰り返します。

を多くすると染液が薄まるので注意。

からエキスを出す速さが最優先なので、泡がたっても、空気に触れてもOKです。

最初の染液に浸してから約20分以内に終わらせることで、くすみが出にくくなります。


また、に晒す時は冷水を使用するのも重要なポイントです。

あとは通常通りの生葉染めのやり方と同じです。

参照:藍の生葉染め 手順

藍の生葉染めで藍色と浅葱色が混在する絹のストール

こうすることで、草木染め緑色成分があまり出ないで、スッキリと鮮やかな濃いめの空色に染まります。

ミキサーを使う場合は一度に大量に染液を作らない方法が良いでしょう。

※光によって印象は異なりますが、写真は洗濯済みの乾燥させた絹布です。


今回濃い藍色に染めることができたのは8月中旬から下旬のを使用した時ですが、機会があれば6月頃のでも試してみたいです。

のエキスが薄い場合は淡い浅葱色となります。色を全体的、または部分的に濃くしたい場合は染めたくない場所をもう一度絞りを施したり、液に浸さないようにして、新しい染液を使って重ね染めをします。

参照:藍の生葉染めの重ね染め ▶


開花期の葉でも濃く染められるか?

9月の下旬と10月初旬、もちらほら咲き始め、も小さくなってきた時に試しに染めてみたところ、最盛期の頃のを使った時ほど藍色は濃く出ませんでしたが、鮮やかな縹色 (はなだいろ) に染まりました。

藍の生葉染め 水で酸化している絹の布
水で酸化中の絹のストール
藍の生葉染め タオルドライする前の絹の布
タオルドライする前の染めた布

以前に染めた通常の生葉染めと比べるとかなりはっきりとした色味です。

藍の生葉染めで縹色に染まった絹と浅葱色に染まった絹

しかしながら、中性洗剤で洗って乾燥したまでは問題がなかったのですが、霧吹きをしてアイロンがけをすると、色褪せてしまいました。(▼ 中央と右)

藍の生葉染めで縹色に染まった絹のストールとアイロンの熱で色褪せてしまったストール

この時期のの色素は定着が弱いのか熱に弱く、堅牢性がないのかも。

とりあえず、酢水で色止めをした後に洗濯して乾燥。当て布をして、低温でアイロンがけすれば良いのかもしれませんが、アイロンがけは保留中。


10月上旬に布と同量ので手早く染液を作って生葉染めを試してみました。濃く染まったように見えても仕上がりは薄い浅葱色となりました。の量が少ないこともありますが、やはりこの時期のは色素の繊維への定着が弱いような気がしてなりません。

淡い浅葱色に染まった絹のストール

藍の生葉染めの重ね染め

9月の中旬、藍の生葉染め重ね染めを試してみました。

花穂が姿を現したタデアイ
9月の中旬に収穫した藍の葉

花穂が立ち上がり始めたタデアイの葉を90g使用して3枚60gのストールを染色しましたが、思っていたよりも色鮮やかに濃い色が出ました。

同じ染液を使用して浅葱色のストールと深い空色のストールの重ね染め
浅葱色は鮮やかな縹色に、深い空色はより濃い色に染まりました。

藍の生葉染めの重ね染めで染めた3枚の色違いの絹のストール

同じ日の午後に生葉を60g使用して、さらに重ね染めすると、生葉染めとは思えない藍色に近い色にまで染まり、感動しました。

藍の生葉染めで2回重ね染めで染めた絹のストール

使用した生葉は午前中に摘んだもので冷蔵庫で保存しておいたもの。
気温が25℃ということもあってか、の状態も良くて、遜色のない染液を作ることができました。

また、生葉が少量だったため、短時間で濃い染液を揉み出すのことができて効率が良かったように思えます。


重ね染めは色濃く染めることができて良いのですが、一度で染め上げたものと比較すると透明感が失われるように感じました。

藍の生葉染め 応用実験1

藍の生葉染めを応用して、タデアイと同属のイヌタデ生葉を合わせれば、似ている酵素を持っていて染色できるかもしれないと思い立ち、ざっくりとした実験をしてみました。イタドリもついでに試してみたところ、以下のような結果が得られました。

藍の生葉染めのバリエーション カラーチャート
2018年9~10月 藍の生葉染め 応用実験

染液作りにはすべてミキサーを使用

茹で:葉を茹でた液を冷まして使用

冷凍:茹でた液を冷凍後、解凍して使用

炙り:生葉を炙って酵素を不活化
   電子レンジ乾燥葉の代用

残り染液:一度染色を終えた残りの染液

乾燥葉:水を少量加えて使用

※葉や水の量・温度等は適当なので、厳密な実験ではありません。


▼ この実験の前提は下記を参照

いつでもできる、藍の「生葉」染め
-タデアイの葉の保存方法-

文献:◆川崎充代、牛田智
「いつでもできる藍の生葉染め-藍の生葉の保存と染色方法」染織αNo246、
p69-72 (2001)<2001年9月号>


藍の生葉染めと比較するとイヌタデとの組み合わせは緑味があり、酸化して青くなるのに少々時間がかかりましたが、同様に染まる結果となりました。

イヌタデを使った藍の生葉染めした毛糸
タデアイの乾燥葉とイヌタデ生葉で
毛糸も綺麗に染まりました

酸化時間が長めなのはイヌタデのpHが関係しているのかもしれません。

また、緑味イヌタデの草木成分によるものや、タデアイの黄色成分によるものかもしれませんが、現在のところ不明です。ただ、タデアイの乾燥葉と合わせても染まることから、タデアイの酵素がイヌタデ生葉に含まれる色素に何らかの影響を与えている可能性も考えられます。

不明点は多々ありますが、結果としてイヌタデの生葉タデアイの組み合わせは藍の生葉染めとは一味違う色味を出せることがわかりました。

タデアイの葉を乾燥したり、茹でたりして保存状態にしたものと、雑草として手軽に入手できるイヌタデの生葉を組み合わせることで、藍の生葉染めほど急がずに綺麗な色に染色ができるのは魅力的な利点です。

藍の生葉染め実験に使ったイヌタデ

これらは9月以降の生葉で実験しているので、次回は最盛期に採取したを使用して試してみたいです。

藍の生葉染め 便利グッズ

藍の生葉染めの試行錯誤を重ねるうちに便利だと感じたものをご紹介。少量の布の染色時に適しています。


洗濯ネット

丈夫で使い勝手が良い洗濯ネット

染液を作る時にネットに入れて揉んで搾って漉すことができるので便利。

洗濯ネット2種

目の粗いものの外側に目細かいものを重ねて使っています。

搾りカスを捨てて水洗いし、乾燥後に叩くときれいになります。

タグにはポリエステル100%とありますが、度重なる生葉染めに染色されています。


シュレッダーはさみ

藍の生葉を素早く細かくできるので、便利。を水に浸さず素早くカットして染液を揉み出せば酵素の働く時間が長持ちして、染色能力が高まります。

シュレッダーはさみ

歯ブラシを使えば、はさみの刃の間に詰まったを簡単に取り除けます。


洗濯板

洗濯ネット藍の生葉を入れておき、シュレッダーはさみでカットしてから水を加えてネットごと洗濯板染液を揉み出します。洗濯板を使うと手だけで揉み出すのと比べると楽です。

洗濯板

空気に触れても気にせずに、なるべく早く染液を搾り出します。

※水の量は布が浸せる程度。

抹茶色の液が出て来たら、染める布と一緒にビニール袋に入れて染液が空気に触れないように口を閉じて、外から揉みます。

※ジッパー付きの袋でも洗濯バサミやクリップでもOK。全体を揉んだら、しばらく放置。

ネットの中のには染色能力の成分が十分残っているので、少量の水を加えて再び染液を作って搾り出します。

新しい染液を布の入ったビニール袋に追加します。これを数回繰り返すと、染色力の強い液となります。


ストール収納ボックス

は頻繁にアイロンがけをしたくないので、シワのよらないように保管したいものです。

そこで、ラップの芯にストールを巻いてみたところイイ感じです。

ストール収納ボックス

ついでにラップの箱に紙を貼って化粧箱風にしてみました。ヘリには柄付きのマスキングテープを使用。

紙を貼る時には木工用ボンドを少量の水で薄めて刷毛で塗ると良いです。

ドイリーを藍染め

花瓶敷コースターに使われるレース糸で編まれた使い古しの白いドイリー藍染めしてみました。

藍染めしたドイリー

シミや汚れが目立たなくなったばかりか思いがけず高級感のあるドイリーとなりました。

藍染めしたドイリー 拡大

素材が綿のため藍の簡単染めで染色。

藍染した綿布とドイリー
藍染めした綿布とドイリー

参照:藍の簡単染め

藍の簡単染め

藍の簡単染めで染めた木綿の布

藍染め方法の建て染めでは季節も繊維の種類も選ばずに染色することが可能となります。藍の生葉染めの収穫できる期間限定で、木綿を染めることができないので、藍染めとしてはこちらが主流の染色方法です。

藍を建てる
酸化して水に溶けない染料還元して溶け出させ、染色できる状態にすること。

発酵によるものを発酵建て薬品によるものを化学建てといいます。

参照:藍染めを化学の視点から

ここではお手軽に木綿、レーヨン素材を染めることのできる化学建てによる簡単染めを紹介します。

藍の簡単染めで染めた木綿や絹の布

上4枚は木綿、下3枚はの布です。

も色鮮やかに濃く染めることができます。


▶ 藍の簡単染め 染液の作り方

▶ 藍の簡単染め 手順

藍の簡単染め 染液の作り方

藍の生葉をざっくりと切る。

藍の生葉をカットしている図

を加え、ミキサーで液状にする。

はできるだけ少ない量にする

② 炭酸ナトリウム等の溶解剤を
加えて煮る。

鍋で藍の生葉を煮ている図

できるだけ短時間で行う

の煮汁をザルでこす。
さらにでしぼって藍液を作る。

藍の葉の煮汁をザルでこしている図

④ 水分をとばして濃くすると、
濃い藍液が得られる。

濾した藍液ををさらに煮詰めている図

⑤ 密封容器に藍液移す。
空気を出し切って閉める。

煮詰めた藍液を密封容器に入れた図

空気に触れさせないのがポイント

⑥ 使用する1日以上前に
ハイドロサルファイトと
水酸化ナトリウム液を加えて還元

密封容器内の藍液にハイドロサルファイトを加えている図

水酸化ナトリウム=アルカリ性

還元されて黄色の液体に変化。
空気を抜いた状態で密封する。

完成した藍液を密封容器を袋に入れて保存している図

念のためビニール袋に入れて保存。

空気に触れると酸化して青い液に戻り、
染色できない状態となる


密封容器を開けなければ、1ヶ月程度は保管できる。


この染液を使った染色の仕方はコチラ

参照:藍の簡単染め 手順 ▶

藍の簡単染め 手順

① あらかじめ洗っておいた に浸しておく。

新品の糊付け仕上げされた汚れ染めムラの原因となるので洗っておく

を浸すことができるぐらいの量の染液ビニール袋に入れる。

藍の染液をビニール袋に注いでいる図

染液:▶藍の簡単染め 染液の作り方

密閉できるビニール袋が便利
防水手袋を着用

に浸している水気を切り、そっと染液に浸す。

ビニール袋入れた染液の中に布を入れている図

の空気をできるだけ抜いて閉める

の外から3〜5分くらい全体をやさしく揉む。

ビニール袋入れた染液の中の布をもんでいる図

染液の中で軽くしぼった後、そっと取り出し、すぐにに浸す。

ビニール袋入れた染液の中の布を取り出して、洗面器の中の水に浸している図

を取り出した後の藍の染液の入った空気を抜いて閉じると、次回くり返し使用できる

に浸したをそっと混ぜたら、引き上げて水分を落とす。
再びに浸す。
これを5回くり返す。

洗面器の中の水で布をそっと混ぜている図

新しい水でもう一度くり返す。

を流して洗う。

⑨ 日射しのない処で10〜20分干して酸化させる。

⑩ ④〜⑨をくり返すと濃く染まる

染液黄色還元された状態時は染まる酸化して青くなると染まらなくなる

⑪ しぼりを外して乾燥させる。


以上で簡単染めのできあがり。

タデアイとは

奈良時代から日本の藍染めの染料として使われてきたタデアイは草丈が60~90cmになるタデ科イヌタデ属の一年草。いろいろな品種があります。

綺麗な花を咲かせるタデアイ

タデアイはたくさん枝分かれしながら茎を楕円形のが抱くように茂ります。秋になると穂状花序を出し、米粒のようなピンク色や白色の () を枝先にたくさんつけます。

その様子はアカマンマの名で親しまれているイヌタデと似ています。

生い茂るタデアイの葉
タデアイの葉 拡大

藍染めにはの咲く前のタデアイの葉を使います。

また、は傷口の消毒虫刺されに、果実解熱解毒に薬用として利用。

タデ科・イヌタデ属

学名:Persicaria tinctoria

英名:Indigo plant

原産:インドシナ半島、東南アジア、中国

花期:8~10月

名称:タデ藍・藍タデ

タデアイの栽培ポイント


アイ栽培の注意点

生育が旺盛になる頃はたくさんの水を必要とするので水切れには注意

ベランダ街灯の近くなどで栽培していると、光に誘われて、ヨトウムシなどの成虫の蛾がやってきて、を産みつけやすくなります。

早めに見つけて対処ができるように、こまめにチェックします。

アブラムシにはテントウムシや小さなカマキリなどが役立ちます。

タデアイのプランター栽培

藍の生葉染めを楽しむためには、まず藍の生葉として使うタデアイの生葉が必要となります。

タデアイの綺麗な葉が茂っているところ

趣味で楽しむ程度の量があれば良いので管理・収穫しやすいプランター栽培をすることにしました。


3月上旬にタデアイ種子を市販の培養土を入れた60cm幅のプランターに少々多めに蒔きました。

種子は昨年育てたタデアイを秋に採取したものです。3月中旬に発芽し始めました。

3月下旬 プランターで発芽したタデアイ
3月下旬のタデアイの様子

発芽率が良く、4月上旬には一面を緑に覆い尽くすほど発芽しました。

間引きをしながら4つのプランター定植し、残った多くの間引き苗は庭に地植えしたり、試食してみました。

若干、苦いですが食べられます。

4月上旬 びっしりと発芽したタデアイ
4月上旬のタデアイの様子

4月中旬には本葉が伸び始めました。種まきをしたプランターだけ高密度で育っています。日当たりの良い環境で水を切らさないように管理します。

4月中旬 本葉が伸び始めたタデアイ
4月中旬 プランターでびっしりと育ち始めたタデアイ
4月中旬のタデアイの様子

その後、すくすくと成長し、5月初旬には大きなが出てきました。密度の高い場所は間引きをしました。

プランターで育ち始めたタデアイ
5月初旬のタデアイの様子

5月下旬にはかなり茂ってきたので、間引きがてら摘み取った葉を使って、今シーズン第1回目の藍の生葉染めを試みました。

茂り始めたタデアイ

シルクストール1枚染めるには十分な量です。5月なのでまだ早いかと思いましたが、とても綺麗な空色に染めることができました。

5月下旬に摘み取ったタデアイの葉で作った染液

綺麗に染められることが確認できたので、茂って密度の高い場所のだけを随時摘み取って、天候の良い日にストールを染めてみたところ、6月中に5枚の藍の生葉染めを楽しむことができました。1回に1枚ずつ約120gのから作った染液を贅沢に使用。

プランターで育てて茂ってきたタデアイ

がかなり大きくて綺麗なので、収穫するのも洗うのも短時間で超簡単。

鮮度の良いを使って藍の生葉染めをすることができました。

プランターで育てて茂ってきたタデアイ 拡大
6月中旬のタデアイの様子

その後もタデアイは順調に育ち続け、シーズン本番に向けて藍の生葉染めを楽しむことができそうなくらい元気に茂っています。


7月になってアブラムシの発生が見られたので筆を使って駆除していましたが小さなカマキリさんがいましたのでお任せすることにしました。気がつくとテントウムシとその幼虫も奮闘してくれて8月にはアブラムシが姿を消しました。さすがです。

アブラムシ等の被害の少ないキレイな大きな葉を収穫できる6月の晴れ間は個人でお手軽に藍の生葉染めをするのにオススメです。

プランターで育つタデアイ

7月から8月にかけて猛暑日が続きましたので、生葉染めと平行して時短で乾燥葉も作ることができました。

放っといて置いてが枯れていくのはもったいないので、8月上旬に風通しを良くするほどに摘芯の摘み取りを行いました。

タデアイの乾燥葉 ▶

の育ち具合か、温度によるものか、慣れのせいなのか定かではありませんが、盛夏の頃の生葉染めの方が藍色濃く染まる結果となりました。


8月中旬に猛暑がおさまり、適度なが降ってくれたおかげで、タデアイはまた元気に茂り始めました。

8月プランターで元気に育つタデアイ

液肥も効いたのか、緑色も濃くて良いカンジです。まだまだ染色が楽しめそうです。おかげさまでいろいろな空色を試すことができました。

参照:▶ 藍の生葉染め 色の変化を楽しむ

元気に育つ緑色の濃いタデアイの葉

9月上旬に花穂が出てきて小さなが咲き始めたものもあります。

花穂が出始めたタデアイ

9月中旬にはの数も増え、の勢いもなくなってきたので、種子を採取するための株を残して、を摘んで生葉染めをしました。思いがけず鮮やかできれいな色に染まりました。

参照:藍の生葉染めの重ね染め ▶

咲き始めたタデアイの可憐な花

1週間もすると淡かったはくっきりと濃いピンク色を帯びて花穂が伸びてきました。昆虫の訪れもあり、種子ができるのが楽しみです。

濃いピンク色を帯びたタデアイの可憐な花

可愛らしいピンク色の花弁に見えるのは実はです。

花粉を出すタデアイの可憐な花 拡大

9月下旬に最後の生葉染めをしました。色は若干薄めですが意外と鮮やかに染まりました。但し、堅牢性は弱いみたいです。そして10月上旬の天気の良い日に残りの乾燥葉にして葉を摘み取るプランター栽培を終了。


10月中旬に種子ができていました。

種子がつき始めたタデアイ
種子をつけるタデアイ

タデアイの種子

タデアイの果実痩果で、果実の中に種子が1つあり、果皮種皮が密着しています。種子の終わった後も残った花被 (萼) に包まれています。

乾燥した痩果のついたタデアイの花穂
タデアイの痩果と種子

タデアイの種子は大きさが約2mmと小さいです。先が尖った3稜形をしていて濃い褐色で光沢があります。

タデアイの種子 拡大
タデアイの種子

タデアイの種子が終わる10月頃に採取します。が熟してきたら茎ごと刈り取って、穂先を目の細かいアミに入れて風通しの良い場所で乾燥させます。種子は乾燥させたまま翌年の種まきの適期まで保管します。

タデアイの発芽

タデアイ発根の様子です。

発根するタデアイ
発根するタデアイ
たくさんの毛細根を出している タデアイの発芽 拡大

発芽したタデアイの様子です。

次々と発芽するタデアイ
発芽したタデアイの双葉 拡大
発芽したタデアイ
本葉が出てきた頃のタデアイ

間引きしたタデアイの様子です。

間引きしたタデアイの根の様子

タデアイの成長

タデアイの成長の様子です。

本葉が出てきて成長してきたタデアイ
本葉が出てきて葉が大きく成長してきたタデアイ
本葉が出てきて成長してきたタデアイ 葉の拡大

6月上旬には痛快なほどの大きなが茂り始めました。

大きな葉が出てきて茂り始めたタデアイ

この頃のは虫にもやられていなくて瑞々しくて綺麗です。

タデアイの茎

タデアイの茎にはツクシの袴のようながあります。これは托葉鞘といって筒状に茎を取り巻く托葉で、タデ科の植物では普通に見られます。

タデアイの茎
タデアイの托葉鞘と縁毛 拡大
タデアイの托葉鞘から葉が出ようとしているところ 拡大

この下のあたりからが出ます。

タデアイの茎 拡大

タデアイの花

タデアイは8~10月頃にを咲かせます。米粒のように見えるピンク色の可憐なを枝先にたくさんつけます。

タデアイの花

可愛らしいピンク色の花弁に見えるものは実はです。

咲き乱れるタデアイの花

タデアイの花はよく目にするイヌタデ (犬蓼) と似ていますが、比較をすると大振りで花色も濃くて綺麗です。

タデアイと似ているイヌタデ

花を咲かせたタデアイ

が咲くようになるとは徐々に小さくなり、染料の青色も減って藍染めの適期ではなくなります。

花を咲かせたタデアイ 拡大

秋から晩秋にかけてを咲かせます。

タデアイの花穂 拡大

は5裂して花弁のように見えます。

タデアイの花 拡大

タデアイと似ているイヌタデ (犬蓼)

イヌタデはかつて子どもがままごとでつぶつぶのを飯粒 (赤飯) に見立てて使っていたのでアカマンマと呼ばれ親しまれてきた植物でタデアイと似た雰囲気のを咲かせます。

イヌタデの花

イヌタデタデアイ、どちらもタデ科イヌタデ属の一年草です。

群生するイヌタデの花

似てはいますが、イヌタデタデアイと比べるとも小さくても細くて華奢な感じがします。

花を咲かせたイヌタデ
アカマンマ イヌタデの花
花を咲かせたイヌタデ 拡大

イヌタデの蕾と開いた花被 (萼) と花が終わったあとの痩果を包む花被は同じような雰囲気で遠目には区別がつきません。なのでいつまでもが咲いているような感じがします。

イヌタデの花 拡大

イヌタデは花被の付け根から毛が生えているのが特徴です。

花被の付け根から毛が生えているイヌタデの花

托葉鞘と呼ばれる茎を覆う薄い膜のような部分の上部に生える縁毛という毛が托葉鞘と同じくらいの長さです。

イヌタデの葉
イヌタデの托葉

秋にイヌタデの花で辺り一面ピンク色になった様子はなかなか素敵です。

アカマンマの群生
アカマンマ 拡大

タデアイの根

が咲いているタデアイをカットしてにつけておいたところ、見事に発根しました。赤い茎が綺麗です。

水耕栽培したタデアイの節目の托葉鞘から発根している
水耕栽培したタデアイの節目の托葉鞘から発根している 拡大

の頂点を5~8cmほど切りとってに挿しておくと、が出てきます。その後、土に植え付けると挿し木で増やすことができます。5~8月の生育期間中に株を増やすのに効果的です。

タデアイの乾燥葉

藍の葉は大きく育った後、そのままにしておいても枯れてしまうだけです。

そこで、時間の都合等で藍の生葉染めができない時は摘み取って乾燥させておきましょう。後々に還元剤を用いた染色をすることができて便利です。

タデアイの乾燥葉

また、株間の風通しを良くすることで病気予防にもなります。

5月に間引きしたタデアイが茂り過ぎた時など随時採取して乾燥させてみました。藍の生葉染めと平行してを採取しましたが、それなりの収穫がありました。

乾燥中のタデアイの葉

7月から8月にかけての猛暑日は絶好の乾燥葉作り日和で速乾でした。

アミで乾燥させているタデアイの葉

乾燥させた藍の葉は密閉袋に乾燥剤と一緒に入れて保存し、還元剤を用いた染色時に使います。

袋に詰められた乾燥させたタデアイの葉

特に、プランター栽培など少量の収穫しかできない場合は貴重な藍の葉を無駄なく大切に利用したいものです。

翌年も藍染めを楽しみたいのであれば種子の収穫用の株も忘れずに少しだけ残しておきましょう。

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