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ムクロという響きのせいで何となくイメージが悪く、損をしている感のあるムクロジですがイメージアップを兼ねてトロピカルフルーツとして人気のあるムクロジ科の果樹を３種ご紹介します。
photo by Steve Buissinne Pixabay
photo by นิธิ วีระสันติ Pixabay
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ライチー, リュウガン, ランブータンは同じムクロジ科の果樹の中でも実の構造が似ているように感じます。
美味しさが魅力の果肉部分は種子の仮種皮が肥厚したものでムクロジには無いのだそうです。
ムクロジに関しては、
ライチー・レイシ(茘枝)と呼ばれるムクロジ科の常緑高木は中国南部の原産で、楊貴妃の好んだ果物として有名。マンゴスチンとともに果物の女王とされています。
茘枝の実は鮮度や風味が落ちやすいので、唐の玄宗皇帝は愛妃楊貴妃のために根や土をつけたままの茘枝を人馬を使って８昼夜かけて華南より直送させたといわれています。
果実は径３cmぐらいの球形で熟すと赤くなり、５〜10個の実が房状になります。
亀甲模様のある、鱗片状の薄く堅い果皮の中の白くて半透明のツルンとした果肉はジューシで、独特の芳香があって美味しいです。
ライチーの果肉は種子をラッピングするように重なってついています。
この果肉は仮種皮が肥厚したもの。
葉は革質の羽状複葉。
小葉は互生し、披針形。
ムクロジ科 レイシ属
学名：Litchi chinensis
英名：Lychee
リュウガン(竜眼・龍眼)は高さが10mに達するムクロジ科の常緑高木で中国原産といわれています。
名前の由来は果実の中身を龍の眼に見立てたとされています。
photo by Surukuku (Nelson Ramos-Lopes)
ライチーと同様に、種子の仮種皮が肥厚した果実をつけ、ライチーよりやや小さめで可食部も少ない。
乳白色で半透明の果肉はブドウよりやや硬めでコリッとした食感と特有の香ばしい風味があります。
径２〜３cmぐらいの球形の果実が10～20個、房状になります。
果皮はやや堅めでジャガイモの表皮が殻になったような感じ。
果肉部分を除くと、ムクロジの種子と雰囲気が似ています。
仮種皮を半乾燥したものは竜眼肉・桂圓肉（けいえんにく）と呼ばれ、薬用に用いられます。
精神安定作用があり、鎮静、滋養、強壮薬として貧血、健忘症、不眠症などに効果があるそうです。
乾燥リュウガンの果肉は乾しブドウのよう。品の良い甘さでとても美味しいのですが、種子がやや大きめで果肉部は少ないです。
そこで乾燥リュウガンをお湯で茹でてみたところ、水分を吸って膨れて食べ応えが増えて食べやすくなり、ゆっくり味わえるのでより美味しく感じられました。
葉は羽状複葉で、小葉は披針形。
ムクロジ科 リュウガン属
学名：Dimocarpus longan
英名：Longan
ランブータンは高さ10～18mになるムクロジ科の常緑高木で東南アジアが原産といわれています。
photo by Surukuku (Nelson Ramos-Lopes)
名前はマレー語で毛（髪）の生えたものを意味するだけあって果実全体が軟らかい肉質の棘状の毛に覆われています。
見た目はいかついですが、食感も味もライチーをややあっさりめにした感じでよく似ています。
photo by PublicDomainPictures Pixabay
ライチーと同様に、種子の仮種皮が肥厚した部分が果肉となります。
径５cmぐらいの卵形の果実を房状に10～12個つけます。
photo by Khánh Tâm Nguyễn Thị Pixabay
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（トリミング使用）
成木に育てることが難しいので東南アジア以外ではあまり栽培されないのだそうです。
葉は羽状複葉で互生。
小葉は革質で長楕円形。
ムクロジ科 ランブータン属
学名：Nephelium lappaceum
英名：Rambutan
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「ムクロジ科のトロピカルフルーツ」