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タデアイ
タデアイを育てて、気軽に藍の生葉染めを楽しみましょう!
タデアイはとても丈夫な植物で、栽培は難しくありません。
地植えした方がたくさん収穫できますが、趣味で手軽に藍の生葉染めを楽しむ程度であれば、プランター栽培でも十分な量が収穫可能です。
藍染めに必要不可欠なタデアイの栽培方法・栽培記録をご紹介。
こちらは同じプランターを4つ並べてベランダで栽培しています。
年によっては5月下旬でも生葉染めができるくらいに育ちます。
6月中旬、背丈も高く元気よく茂ってきたので藍の生葉染めをしました。
大きな葉は15cm以上あります。
8月のタデアイと遜色ない色に染めることができました。
1回に染色に使う葉は絹布の5倍程。20gの絹布だとすれば葉は100g位(洗面器1杯分)あれば十分に染めることができるので大量に刈りとる必要はありません。
元気に育った葉を随時摘みとっても、小さめとなった葉が再び茂り出すので花が咲く頃まで何回か藍の生葉染めを楽しむことができます。
また、葉を取り除いて残った茎を水に挿して発根させ、その茎を土に埋めて栽培すれば、再び藍の生葉染めができるほどに育ちます。
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タデアイに似た植物
藍染めと藍の生葉染め
タデアイとは
タデアイは、草丈が60~90cmになるタデ科・イヌタデ属の一年草で、古くは奈良時代から日本の藍染めの染料として使われてきました。
タデアイはたくさん枝分かれしながら茎を楕円形の葉が抱くように茂ります。秋になると穂状花序を出し、米粒のようなピンク色や白色の花(萼)をたくさんつけます。
その様子はアカマンマの名で親しまれているイヌタデと似ています。
晩秋にはたくさんの種子ができます。
藍染めには花が咲く以前の藍色に変化する成分が多く含まれるタデアイの葉を使います。
また、葉は染色以外にも傷口の消毒や虫刺されに、果実は解熱や解毒に薬用として利用されてきたそうです。
タデ科・イヌタデ属
学名:Persicaria tinctoria
英名:Indigo plant
原産:インドシナ半島、東南アジア、中国
花期:8~10月
名称:タデ藍・藍タデ
多品種ありますが、ここのタデアイページでは知人より譲り受けたタデアイの種子を栽培したものをメインに紹介しています。
品種は不明ですが、特徴から千本系ではないかと思っています。
タデアイの栽培ポイント
- 3〜5月に種子をまく
発芽適温は18~25℃
生育適温は5~30℃ - 覆土は種子が隠れる程度にする
- プランター栽培時は
大きめのプランターを使用 - 水はけのよい、肥料をすき込んだ
土に植えつける - 土が乾燥しないように
たっぷりと水やりをする - 小さい苗の時は2〜3本ずつ
植え付けると倒れにくくなる。 - 混み合わない程度に間引きながら
育てる - 株同士の間隔を5~20cmくらい
開けて定植する - 風通し、日光のよく当たる
排水のよい環境で育てる - 2週間に1回液体肥料を与える
- アブラムシ・ヨトウムシが
つきやすいので注意する
アイ栽培の注意点
生育が旺盛になる頃はたくさんの水を必要とするので水切れには注意。
ベランダや街灯の近くなどで栽培していると、光に誘われて、ヨトウムシなどの成虫の蛾がやってきて、卵を産みつけやすくなります。
早めに見つけて対処ができるように、こまめにチェックします。
アブラムシにはテントウムシや小さなカマキリなどが役立ちます。
タデアイのプランター栽培
3月上旬にタデアイの種子を市販の培養土を入れた60cm幅のプランターに少々多めに蒔きました。
種はネットで「藍の種 無料配布」で検索して入手すると良いでしょう。
種子は昨年育てたタデアイを秋に採取したものを使用。3月中旬に発芽し始めました。
発芽率が良く、4月上旬には一面を緑に覆い尽くすほど発芽しました。
間引きをしながら4つのプランターへ定植し、残った多くの間引き苗は庭に地植えしたり、試食してみました。
若干、苦いですが食べられます。
4月中旬には本葉が伸び始めました。種まきをしたプランターだけ高密度で育っています。日当たりの良い環境で水を切らさないように管理します。
その後、すくすくと成長し、5月初旬には大きな葉が出てきました。密度の高い場所は間引きをしました。
5月下旬にはかなり茂ってきたので、間引きがてら摘み取った葉を使って、今シーズン第1回目の藍の生葉染めを試みました。
シルクストール1枚染めるには十分な量です。5月なのでまだ早いかと思いましたが、とても綺麗な空色に染めることができました。
綺麗に染められることが確認できたので、茂って密度の高い場所の葉だけを随時摘み取って、天候の良い日に絹のストールを染めてみたところ、6月中に5枚の藍の生葉染めを楽しむことができました。1回に1枚ずつ約120gの葉から作った染液を贅沢に使用。
葉がかなり大きくて綺麗なので、収穫するのも洗うのも短時間で超簡単。
鮮度の良い葉を使って藍の生葉染めをすることができました。
その後もタデアイは順調に育ち続け、シーズン本番に向けて藍の生葉染めを楽しむことができそうなくらい元気に茂っています。
7月になってアブラムシの発生が見られたので筆を使って駆除していましたが小さなカマキリさんがいましたのでお任せすることにしました。気がつくとテントウムシとその幼虫も奮闘してくれて8月にはアブラムシが姿を消しました。さすがです。
アブラムシ等の被害の少ないキレイな大きな葉を収穫できる6月の晴れ間は個人でお手軽に藍の生葉染めをするのにオススメです。
7月から8月にかけて猛暑日が続きましたので、生葉染めと平行して時短で乾燥葉も作ることができました。
放っといて置いて葉が枯れていくのはもったいないので、8月上旬に風通しを良くするほどに摘芯と葉の摘み取りを行いました。
葉の育ち具合か、温度によるものか、慣れのせいなのか定かではありませんが、盛夏の頃の生葉染めの方が藍色が濃く染まる結果となりました。
8月中旬に猛暑がおさまり、適度な雨が降ってくれたおかげで、タデアイはまた元気に茂り始めました。
液肥も効いたのか、緑色も濃くて良いカンジです。まだまだ染色が楽しめそうです。おかげさまでいろいろな空色を試すことができました。
9月上旬に花穂が出てきて小さな花が咲き始めたものもあります。
9月中旬には花の数も増え、葉の勢いもなくなってきたので、種子を採取するための株を残して、葉を摘んで生葉染めをしました。思いがけず鮮やかできれいな色に染まりました。
1週間もすると淡かった花はくっきりと濃いピンク色を帯びて花穂が伸びてきました。昆虫の訪れもあり、種子ができるのが楽しみです。
可愛らしいピンク色の花弁に見えるのは実は萼です。
9月下旬に最後の生葉染めをしました。色は若干薄めですが意外と鮮やかに染まりました。但し、堅牢性は弱いみたいです。そして10月上旬の天気の良い日に残りの葉を乾燥葉にして葉を摘み取るプランター栽培を終了。
10月中旬に種子(正確には痩果)ができていました。
タデアイの種子
タデアイの果実は痩果で、果実の中に種子が1つあり、果皮と種皮が密着しています。種子のように見える痩果は花の終わった後も残った花被 (萼)に包まれています。
タデアイの痩果は大きさが約2mmと小さいです。先が尖った3稜形をしていて濃い褐色で光沢があります。
タデアイの種子(痩果)は花が終わる10月頃に採取します。
実が熟してきたら茎ごと刈り取って、穂先を目の細かいアミに入れて風通しの良い場所で乾燥させます。
種子は乾燥させたまま翌年の種まきの適期まで保管します。
こぼれ種子でも環境が適していれば、よく発芽します。
1年以上経過すると発芽率が悪くなります。
タデアイの発芽
タデアイの発根の様子です。
発芽したタデアイの様子です。
播種から10日前後で発芽しました。
間引きしたタデアイの根の様子です。
寒い時期でも発芽するタデアイ
11月中旬にプランター栽培をしていたタデアイのこぼれ種子が発芽をし始めました。意外に寒さに強いようです。
2月下旬に、ベランダに放置していたタデアイのプランターにてこぼれ種子が大量に発芽し始めました。
この後、極端に寒い時には室内に入れて管理していたところ、種まきしなくても十分な苗が揃ってしまいました。
その後順調に育ち、5月中旬には藍の生葉染めができるほど成長しました。
タデアイの成長
タデアイの成長の様子です。
6月上旬には痛快なほどの大きな葉が茂り始めました。
この頃の葉は虫にもやられていなくて瑞々しくて綺麗です。
タデアイの茎
タデアイの茎にはツクシの袴のような鞘があります。これは托葉鞘といって筒状に茎を取り巻く托葉で、タデ科の植物では普通に見られます。
この下のあたりから根が出ます。
タデアイの花
タデアイは8~10月頃に花を咲かせます。米粒のように見えるピンク色の可憐な花を枝先にたくさんつけます。
品種によっては白色や淡い色のものもあります。
近くで見るとハッとする美しさです。
可愛らしいピンク色の花弁に見えるものは5裂した萼です。
タデアイの花はよく目にするイヌタデ(犬蓼)と似ていますが、比較をすると大振りで花色も濃くて綺麗です。
花が咲くようになると、葉は徐々に小さくなり、染料の青色も減って藍染めの適期ではなくなります。
種子をつけても次々と美しい花を咲かせ続けます。
この頃の花で花粉がピンク色を帯びたものを多々見かけました。
晩秋の頃には茎が赤っぽくなり、全体の印象が変わって見えます。
同じタデ科のミゾゾバはタデアイと似た雰囲気の花を咲かせます。
タデアイの根
藍の生葉染めに使用した葉を取り除いたタデアイの茎を水に挿しておいたところ、元気に発根してそうめんのようになっています。
茎の頂点を5~8cmほど切りとって水に挿しておくと、根が出てきます。その後、土に植え付けると挿し木で増やすことができます。5~8月の生育期間中に株を増やすのに効果的です。
花が咲いているタデアイをカットして水につけておいていても、見事に発根しました。赤い茎が綺麗です。
いろいろな種類のあるタデアイ
タデアイは長葉・丸葉・縮葉という葉の形状により3つに大別され、草姿の形状も匍匐性、立性、中間型の3グループがあるそうです。
また、タデアイには多くの種類がある上に交雑しやすいこともあり、品種を特定するのは難しいです。
このページで記述してきたタデアイと違うタイプのものを参考のために記載します。
タデアイの代表的な品種
長葉・匍匐性:小上粉(こじょうこ)
丸葉:赤茎中千本
長葉と丸葉の中間系統・
草姿形状中間型:千本・大千本
縮葉・立性:赤茎小千本
※縮葉(ちぢみ葉)は寒い地方で育てるのに適した品種
※小上粉は百貫と千本の交配種
生育期のインジカン含量の多い順番
千本 > 大千本 > 小上粉白花
他3品種は少なく千本の半分以下
開花最盛期:生育期2の5~8割程度
小上粉白花:他品種よりも開花が遅い
▶ 参照:タデ藍の品種育成試験 第1報
- タデ藍インジカン含量の品種間差と生育に伴う含量の推移 -
花が淡いピンクで長葉タイプ
このタデアイも品種は不明ですが種子をいただいたので育ててみました。
葉が長葉タイプで株が広がって育っているので小上粉系でしょうか。
たった2粒の種子から8号鉢で大きく育ちました。
分枝して、根際からも葉が次々と出てきてどんどん広がって育っています。
広く場所をとって育つので、鉢栽培は窮屈そうです。このタイプは広い畑などで育てるのに適しているようです。
このタデアイの葉を使って藍の生葉染めをしました。
10月中旬、花盛りです。
花が濃淡のピンクで葉が長卵型タイプ
この交雑種と思われるタデアイも品種は不明ですが、種子をいただいたので育ててみました。
5月上旬に種子をまき、プランターで育てたところ、6月下旬になると葉が大きくなって茂ってきたので、午前中に生葉染めをしてみました。
11月中旬花盛りの様子。
マルバアイ
葉が卵形で、タデアイと比べると丸いタイプのマルバアイは園芸種だそうで、花も葉もかわいくて綺麗です。
東南アジア原産ということでタデアイと比べると寒さに弱く、涼しい時期は成長が遅いようです。
園芸種らしく、タデアイと比べ、草姿はコンパクトな感じでまとまります。
緑色の葉と濃いめのピンク色の花被とのコントラストがきれいです。
花が咲き始めた頃の葉と8月初旬の葉を使って生葉染めをしてみたところ、きれいに染まりました。
タデアイ 葉の形の比較
我が家で育てているタデアイ4種の葉の比較です。(6月中旬)
どれも頂いた種子から育てたもので、品種は不明です。
一番下の大きな葉がこのコーナーでメインに扱っているタデアイ。
下から2枚目は花が淡いピンクで長葉タイプの種子から育てたもの。
下から3枚目は花が濃淡のピンクで葉が長卵型タイプの種子から育てたもので播種が他種と比べてかなり遅く、まだ株が小さい状態のものです。
一番上はおそらくマルバアイ。既に花が咲いてしまったものです。
マルバアイとほぼ同じ位の長さの葉を比較。
タデアイ インディカン含量量比較1
我が家で育てているタデアイ4種の葉に含まれているインディカン含量量のざっくりとした比較です。(6月下旬)
どのタイプの葉もインディカン(藍色となる成分)があるようですが、葉のタイプよりも葉の位置による含有量の違いが大きく感じられました。
葉の位置が分かりやすいように、葉を擦る前のものと並べてみました。
茎は生のものです。
左:タデアイ生葉 右:擦り出したもの
下:葉を擦り出したもの拡大
どのタイプも先端の若い葉ほど藍色が濃くなっていて、下の葉には藍色成分があまり無いようです。
タデアイ インディカン含量量比較2
6月上旬、前述のタデアイ 葉の形の比較のタデアイの葉をマルバアイの葉と同じ36mm位の幅にして藍色成分を比較しようとしたものです。
上段は楕円に切り取った葉で、下段は葉の残り部分を擦りつけたたもの。
左からこのコーナーでメインに扱っているタデアイ
花が淡いピンクで長葉タイプ
花が濃淡のピンクで葉が長卵型タイプ
マルバアイ
一番左側のタデアイに関して、葉身の下側の方が藍色成分が充実している事がわかりました。
同じ日に似たような別の葉の上部分で藍色成分を比較したものです。
汁が多く、2枚目の画用紙、3枚目の上質紙まで色が染み込んでいます。
下の紙の方が空気に触れにくくて酸化が遅れているためか、藍色がきれいに出ているようです。
1番右のマルバアイの葉に藍色成分が多かったのが分かります。
タデアイ インディカン含量量比較3
7月上旬、梅雨のせいで日照時間が少々少ない状態の時の葉ですが、同様にして藍色成分を比較。
上段が葉の上の方で下段が葉の下の方を使用。▼
1番左のタデアイと右のマルバアイは何度か収穫をした後の葉で、1番左のタデアイは、まだ葉が小さい状態です。
左から2番目は花が淡いピンクで長葉タイプで、葉が12cmほどになり元気が良い葉でした。葉の上と下、どちらもたっぷりと藍色成分が含まれているようです。
6月上旬と比較すると、どの葉も藍色成分が増えているようです。
藍の生葉染めの空色のバリエーションが豊かな理由の一つに葉の種類や収穫した葉の位置や時期、成長具合などが起因していることを実感しました。
先端の葉ばかりで生葉染めをしてみる
そこで、藍の含有量が他のタデアイと比べてやや少なめと思われる花が濃淡のピンクで葉が長卵型タイプの葉の先端5枚ぐらいばかりを使って生葉染めをしてみました。葉の重さはいつもと同様で8月上旬に行いました。結果はかなり濃く染めることができました。
タデアイ インディカン含量量比較4
葉を紙に擦り透ける ー やり方
方法は摘んだ葉を画用紙に直接擦りつけるという単純なもの。
画用紙の下には数枚の上質紙を重ねています。
葉脈があると繊維質が邪魔になって擦りにくいので取り除きます。
竹製の割り箸(天削げ箸)の反対側をヘラにして擦ってみました。
タデアイの葉の表面を軽く引っかくと鮮やかな明るい黄緑色の液が出てきます。藍の生葉染めをする時に出てくる色です。
その下には極薄い透明な膜のような繊維があり、防水仕様になっていて破れないと液体を通しません。
藍の生葉染めの染液作りに出てくる絞りカスの殆んどは葉脈とこの透明な繊維だったようです。
このやり方は叩き染めと異なり、染色後に洗う工程がないため、葉緑素が抜かれていないので緑色が濃いままですが、藍色成分の多い場所が比較的簡単に確認できます。
木や竹を藍染め
ヘラとして使った割り箸は水で洗っても色落ちしない藍色になりました。
木や竹を藍染めのようにしてみるのも楽しそうです。
タデアイ インディカン含量量比較5
叩き染めをするように、紙に葉を置いて叩いてみました。
葉の表が紙に直接当たるように、葉を裏側して紙に置き、幅広の透明テープ(OPPテープ)で固定。
その上から角の丸い金属で叩いて葉の細胞を潰してみました。
どの葉も藍色成分が出ています。
しばらく経って、藍色成分が見やすくなるよう、紙を窓ガラスに貼って透過させて見たところ、藍色が薄くなっているように見えました。
特に、マルバアイが顕著です。
このマルバアイは花が咲き始めているものの葉なので、花が咲く頃の藍の生葉染めの藍色の定着が悪い事と関連があるのかもしれません。
これはこれで影絵のようで綺麗です。
タデアイの乾燥葉
藍の葉は大きく育った後、そのままにしておいても枯れてしまうだけです。
そこで、時間の都合等で藍の生葉染めができない時は摘み取って乾燥させておきましょう。後々に還元剤を用いた染色をすることができて便利です。
また、株間の風通しを良くすることで病気予防にもなります。
5月に間引きしたタデアイや葉が茂り過ぎた時など随時採取して乾燥させてみました。藍の生葉染めと平行して葉を採取しましたが、それなりの収穫がありました。
7月から8月にかけての猛暑日は絶好の乾燥葉作り日和で速乾でした。
乾燥させた藍の葉は密閉袋に乾燥剤と一緒に入れて保存し、還元剤を用いた染色時に使います。
特に、プランター栽培など少量の収穫しかできない場合は貴重な藍の葉を無駄なく大切に利用したいものです。
翌年も藍染めを楽しみたいのであれば種子の収穫用の株も忘れずに少しだけ残しておきましょう。
収穫後のタデアイの葉の保存
タデアイの葉を収穫したら、なるべく早く使い切りたいところですが、量が多くて使いきれなかったとか、用事ができて当日に染色ができなくなってしまったという場合の保存方法。
茎がついたままなら、水挿しして日陰に置いておく。
すでに茎から葉を外してしまった場合は、ポリ袋に少々の水と空気を入れて圧力がかからないようにして冷蔵庫の野菜室で保管します。葉を傷つけないように保存するのが大切なポイント。
傷が無く、鮮度が保たれていれば、問題なく生葉染めに使えます。
タデアイと似ているイヌタデ (犬蓼)
イヌタデはかつて子どもがままごとでつぶつぶの花を飯粒(赤飯)に見立てて使っていたのでアカマンマと呼ばれ親しまれてきた植物でタデアイと似た雰囲気の花を咲かせます。
イヌタデとタデアイ、どちらもタデ科イヌタデ属の一年草です。
似てはいますが、イヌタデはタデアイと比べると花も葉も小さくて茎も細くて華奢な感じがします。
イヌタデの蕾と開いた花被(萼)と花が終わったあとの痩果を包む花被は同じような雰囲気で遠目には区別がつきません。なのでいつまでも花が咲いているような感じがします。
イヌタデは花被の付け根から毛が生えているのが特徴です。
托葉鞘と呼ばれる茎を覆う薄い膜のような部分の上部に生える縁毛という毛が托葉鞘と同じくらいの長さです。
秋にイヌタデの花で辺り一面ピンク色になった様子はなかなか素敵です。
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