不思議で楽しい植物の世界
癒しのかわいい
フカフカ植物
フカフカのかわいい植物
フカフカのかわいい植物
植物の中でもフカフカしてかわいいものがいろいろあります。
とりわけ寒い季節から芽吹きの季節に見られる冬芽や新緑の中で動物のようなぬくもりを感じるさせるものには気分をほっこりさせられます。
触れてみると想像以上にしなやかでやさしい感触が素敵です。
このページではそんな魅力的な植物を中心にご紹介します。
ハクモクレンの毛皮のコートのようなものは芽鱗(がりん)と呼ばれるもので、ぬくぬくと長期間冬眠するためのシュラフみたい!?
オニグルミやアカメガシワ等の冬芽はコートを持たないタイプ(裸芽)ですが、自前のびっしりとした温かそうな毛で覆われ、人形焼のような姿がユニークです。
冬芽の外套などに見られるフカフカしたうぶ毛の正体は トライコーム (trichome)といって、強烈な紫外線や乾燥、寒さや害虫等から身を守る役割をしているという事です。
どうやらカワイイだけの無駄毛ではないようです。(笑)
トライコームは植物の表皮細胞が伸びたもので毛状突起と訳され、虫を誘因・忌避する香りがあったり棘状だったりと、機能に合わせて多彩なバリエーションがあり、植物の巧みな戦略が仕組まれています。
究極のフカフカ植物といったら綿(わた)ですが、これも種皮が長く伸びたトライコームなんだとか。
また、綿(コットン)繊維は中空構造で保温性を与える役割を果たしています。
※コットンボールの中にある綿の繊維は種子を保護するためにたっぷりの油脂を含んでいるので水分を吸収しません。
驚くべきことにネコヤナギの花穂の毛とシロクマの毛も同じような構造になっており、白く輝く断熱機能を持っているようです。興味のある方は ネコヤナギの優れた防寒機能へ。
トライコームについては
一般社団法人日本植物生理学会の
みんなのひろば植物Q&A草本植物の産毛? の役割に詳しくわかりやすく解説されていますので興味のある方はご覧になってください。
コットンボールと呼ばれる綿の実がはじけた姿はポップコーンみたい!ユニークで、実に魅力的。綿の実は究極のフカフカ植物です。
触り心地は抜群!当然のことながら馴染みのある綿そのものです!(笑)
うさぎの尻尾みたいで、ふんわりとした毛の中に尾骨のような堅い感触があります。
この豪華なたっぷりの綿毛の中に種が大切に梱包されています。種子の発芽温度は20~25℃と高温なので綿毛は防寒具としての役割も担っているんでしょう。
フカフカとした綿(わた)は種皮が長く伸びたもので、しっかりと種子にくっついています。種を取り出す時は因幡の白兎みたいで、少々かわいそう。うしろめたさを感じながら毛をむしる有様です。
種子は食用の綿実油としても利用されています。綿は繊維としても食品としても私達の生活に多大に貢献してきたのだと実感中。今更ながらによくこんなにも素敵な植物があったものだと感心してしまいます。
取り出した種子での綿栽培をしてみました。どんなふうにフカフカの綿ができるのか興味のある方はコチラ
家庭でタデアイを育てて簡単に藍染めを楽しみたい方はコチラ。
クッションやぬいぐるみの詰め物として知られているパンヤ(綿)。
カポックとも呼ばれています。
パンヤノキはワタ(コットン)と同じアオイ科の植物。
紡錘状の蒴果の中にワタと同様に種つきのふかふかの繊維が詰まっているので、シルクコットンツリーとも呼ばれています。
綿毛状の繊維が中空になっているので軽くて断熱効果があります。
重さは綿の1/8。なのでふっくらとして柔らかくて弾力性があります。
その上疎水性もあり、自重の35倍もの量を浮かせることができるため、救命胴着や救難用の浮き輪にも使用されていたそうです。
現在は廃油の吸収剤として海洋や湖沼での廃油汚染の除去などに活躍しています。これは表面張力の大きい水は吸収しないけれど、表面張力の小さい油はどんどん吸収するという性質を持っているからだそうで救難時に役立っているのですね。
パンヤノキは高さが15~60mにもなる巨大樹木だそうですが、その堂々たる板根には圧倒されます。
花は蜜源として利用され、雄しべが5本という特徴からCeiba pentandraの種小名がついたそうです。
カポックとも呼ばれていますが、観葉植物のホンコンカポック (シェフレラ) とは別の植物です。紛らわしいですね。
カポック kapok・パンヤ panha どちらも
本来「繊維」の意味するそうです。
ガマ (蒲) は水の中に地下茎をのばして成長するガマ科の多年草で、日本全土の池や沼等の湿地帯に自生し、葉の高さは1~2mになります。
秋から冬にかけてガマが穂綿を出した様子は羊のようにモコモコしていて面白いです。(写真はヒメガマ)
ボリュームがあって温かそうです。
このフカフカの毛は、種子を飛ばすための冠毛です。
1本の花穂から出る穂綿には、何と10〜35万個もの種子があるそうで、わずかな刺激により、爆発するように驚異的に膨らんで飛散します。
また、ガマのフカフカとした穂綿は着火時の火口(ほくち)として使用されていたそうです。
因幡の白兎は日本神話(古事記)に出てくる有名な物語です。
白兎が淤岐島 (おきのしま) から因幡に渡るためにワニザメを海に並べて、その背の上を飛び乗って、海を渡る作戦をたてます。予想以上に順調にコトが進んだため兎は舞い上がって成功を目前にして、思わずワニザメに本音を漏らしてしまいます。
騙されていた事を知ったワニザメは怒って白兎の毛皮を剝ぎとってしまいます。
赤裸にされ傷ついた兎の所へ神様達が通りかかります。
神様達は八十神 (やそがみ) といって、大国主命 (おおくにぬしのみこと) の兄弟です。因幡の評判の美人、八上比売 (やかみひめ) に求婚に行く途中です。
八十神は、海で塩水を浴びて、風に当たっていなさい、と兎に意地悪なアドバイスをします。
言われた通りにした兎は赤剥けた皮膚に塩が染みて風でひび割れ、激痛に耐えかねて泣いていました。
そこに、兄達の荷物持ちをさせられ大きな袋を背負った大国主命が兄達に遅れてやって来ました。
兎に事情を聞いた大国主命は、真水で体を洗い、止血・鎮痛効果のあるガマの花粉を敷き詰め、その上で転がって、体全体ににまぶすと良いと教えてくれました。
それに素直に従い、すっかり元の体に回復した兎は予言します。
「八上比売は意地悪な八十神を拒絶し、優しい貴方と結婚をを望まれるでしょう。」…予言通りとなり、兎は今では兎神となっています。
海を渡る知恵を思いついたり、結婚を予言したりと、この兎は鋭い閃きの持ち主だったのでしょう。(笑)
古事記では稻羽之素菟 (稲羽の素兎) と表記されていて、実際は白兎ではなく、毛皮をむしりとられた兎の事を素菟 (しろうさぎ)と表現しているようです。
昔から親しまれてきた物語なので、時代を経て現在知られる因幡の白兎へと定着したのでしょう。ガマの出てくる描写はこんなカンジです。
…かわいそうに思った大穴牟遅神 は兎に「今すぐ、河口に行って真水で体を洗い、そこに生えている蒲の穂をとって、蒲黄を敷散らしてその上に寝転がれば、必ず元通りに癒えるだろう。」と教えた。その通りにすると回復して元通りの体になった。
※大穴牟遅神:後の大国主命
(おおなむちのかみ・おおなむぢのかみ)
イメージ的にはフカフカとしたガマの白くて柔らかい穂綿に包まれている白兎はかわいいですが、実際には大量の種子がついているので、現実的には傷だらけの体には優しい素材ではなさそうです。
ガマの花粉は蒲黄 (ほおう) と呼ばれる生薬となり、止血、鎮痛、利尿剤として用いられるそうです。
傷にはガマの花粉を用いるという知恵が神話の時代に既にあったというのは驚きですね。
傷が癒えて毛が生え揃うまでは蒲黄にまぶされ、黄兎になりそうです。
ガマは6~7月頃に開花し、花粉を放出します。
上の花粉を出しているのが雄花穂(ゆうかすい)で、下のフェルト状の所が雌花穂(しかすい)です。
雄花が先に開花して、その後に雌花が開花する事で自家受粉を避けていると思われます。
※ヒメガマは雄花穂と雌花穂が離れているのが特徴です。
ガマは風媒花らしく、優雅に風に揺れ動きます。雄花は少しでも遠くへ花粉を飛ばせるように上に位置しているのでしょう。
雌花は結実すると、フランクフルトソーセージや串刺しの竹輪のようなユニークな姿で目をひきます。穂先の細い部分は雄花です。
ガマは雄花穂と雌花穂がくっついているのが特徴で、ヒメガマより太めです。
この何やら美味しそうな見た目を模して、蒲焼(かばやき)や、蒲鉾(かまぼこ)ができたようです。
近くで見ても、カステラや洋菓子のような色と質感で美味しそうです。
※当初の蒲焼は筒状に切ったうなぎを串に刺して焼いていたのだとか。また、蒲鉾も穂が鉾のような形だった事が由来で、既に平安時代の文献に登場しているのだそうです。
ガマの葉は御簾草 (ミスクサ) という別名があるように、簾や筵の材料となっていたそうで、長くてしなやかで綺麗な葉は触り心地も素敵。6月半ばの出穂前の葉が良いそうです。
また、蒲団の名の由来はガマの葉で編まれた座禅の時に使う丸い座蒲団ということです。
室町時代頃になると蒲の穂や綿を布で包んだものを蒲団と呼び、現在の寝具としての蒲団は江戸時代以降、綿作りが盛んになってからだとか。
この素敵な天然素材を使わない手はないと、いろいろと利用されてきたのですね。
持ち主に幸せを呼ぶ とも言われた未確認生物ケサランパサランの正体はガガイモの種髪(しゅはつ)だった、という説も囁かれるキョウチクトウ科のツル性植物ガガイモ。
※種髪:種子についている毛の束のこと
フワフワとした重力を感じさせない白い毛玉の不思議な動きがケサランパサランという謎の生物として民間伝承されてきたようです。
また、ガガイモは古事記にも開いた莢実が舟となって登場したり、実や種子は薬用や食用、蔓は弓弦や釣り糸に使われたりと、古くから身近にあって有効利用されてきた植物のようです。生の葉や茎を傷つけた時に出る白い乳液はヘビや毒虫の咬み傷やイボとりに用いられたのだとか。
未熟果の果皮を剥がすとヘチマのようなスポンジ状の繊維から白い乳液がほとばしり出てきました。
この乳液も葉や茎の乳液同様、解毒効果がありそうです。
夏の終わり頃から秋にかけて、花といろいろな大きさのガガイモの実が見られ、成長過程が楽しめます。
秋に見かけたガガイモの実を晩秋に見に行くと草刈りを終えて実は捨てられていました。
そこで、ガガイモの実を拾って観察することにしました。完熟果でないのが残念です。
真っ白な絹糸つきの種子がびっちりと隙間なく格納されています。
中身を取り出すと、思っていたより状態は良さそうです。
約1ヶ月後 、空き瓶に入れていた実から種子がビンの中で舞い上がり始めました。
種髪とはよく言ったもので、美しい銀髪が流れているようです。
持ち主に幸せを呼んでくれるかどうかは不明ですが、華麗に宇宙遊泳しているような姿を見ていると未確認生物を捕獲したようで楽しいです。
この種子は初夏にちゃんと発芽し、緑のカーテンのように育ちました。
似たような種子を飛ばす植物で青い花が美しいルリトウワタも魅力的。
ガガイモの花は小さいですが、肉厚で毛に覆われていてヒトデみたいな印象です。6月の上旬から日当たりの良い空き地で咲き始めているのを見かけました。
秋にはたくさんの花を咲かせ、辺りに甘い芳香を漂わせます。
ガガイモの花についてのすばらしい観察記録がありましたので、興味のある方はガガイモの両性花と雄花をご覧になってください。
11月下旬の晴れた日に種子を飛ばし始めたガガイモの実に出会いました。あちらこちらに飛び立った種子が引っ掛かっていたので今後も楽しみです。
1月上旬になって、ようやく種子を飛ばし始めたガガイモの実を見かけました。種子を飛ばす良い機会を長い間待っていたかのようです。
近くにはたくさんのガガイモの実があり、ちょうど種髪が姿を現した美しい実もありました。
絹のような種髪が輝く様子はとてもきれいです。
種子を飛ばし切ってすっかり中身が空になったガガイモの莢実。
これが古事記に登場する少名毘古那 (スクナビコナ) 神が海を渡ってきた時に乗っていたというアメノカガミ船(天之羅摩船)のモデルとなったもののようです。
※アメノカガミブネ(天之羅摩船) のカガミはガガイモのこと。ガガイモの実を割ると種髪の塊が鏡のように光るので鏡芋と呼ばれたという説があります。
横にして見るとなんとなく舟のように見えなくもないです。
空になったガガイモの莢実の中央に残っていた種髪が収まっていた部分を取り除いてみました。
莢実の内側は滑らかで光沢もあり、軽くて綺麗です。さほど大きくなく8〜10cm位です。
試してみると、水にもちゃんと浮いて、以前より舟に見えるようになりました。(荒波には弱そうですが…)
少名毘古那神は大国主神の国づくりを助けた多くの知恵と知識を持つ神様です。ガガイモの舟に乗れるほどの体の小さな神様は御伽草子で有名な一寸法師等のモデルとなったのだそうです。
フウセントウワタ(風船唐綿)の果実は熟すと弾け、中から絹質の綿毛のついた種が飛び出して、風に乗ってほわほわと旅立ちます。
ケサランパサランという持ち主に幸せを呼ぶとも言われた未確認生物はガガイモの種髪(しゅはつ)だった、という話題がありましたがフウセントウワタもまた種子によく似た絹毛を持つガガイモ属の植物です。
フウセントウワタの果実は膨らんだハリセンボンみたいな形をしていて別名フウセンダマノキ(風船玉の木)ともいうユニークな植物です。
温暖な地域では冬でも種子を飛ばす様子を見ることができます。
※ガガイモの白い乳液はイボとりなどの薬用に用いられますが、フウセントウワタの乳液には毒性があるのでご注意ください。
花言葉は楽しい生活・隠された能力で、果実にもいっぱいの夢という別の花言葉があるのだそうです。
フウセントウワタの詳しい成長過程に興味のある方はフウセントウワタ(ガガイモ科|キョウチクトウ科)をご覧になると学術的内容と鮮明な画像で理解が深まります。
フウセントウワタのドライフラワーの果実はタイムカプセルです。
軽いスナック菓子みたいで棘は痛くありません。
中にはシルクのように光り輝く長い毛が超高密度に収納されています。種子こそ離れてしまっていますが、絹毛は外の空気に触れるとフェザーのように広がり、舞い上がります。
触り心地は毛足が長くて高級感漂うペルシャニャンちゃんそっくり!
こういった植物の保存機能は素晴らしく、大して分厚い皮でもないのに時を経ても品質を損なわないド新品のフカフカ状態を保っているものを多く見かけます。開封する時は期待に満ちて心躍ります。
綿毛になる花の代表格はタンポポですが、タンポポとは異なるふかふかとした趣のある真っ白な綿毛に変身するオニノゲシ。
鬼野芥子と名がつきますが、ケシの仲間でなく、タンポポと同じキク科の植物で強面のギザギザしたアザミのような葉をつけます。葉が芥子に似ているのがこの名前の由来だそうです。ノゲシも同様に素敵な綿毛をつけ、かわいいです。
オニノゲシはタンポポなどと同じで小さな舌状花がたくさん集まって、それが一つの花に見えます。果実が熟す頃、花冠を支えていた萼が綿毛となってそれぞれが種子をつけて飛び立ちます。
明治時代に渡来した欧州原産の帰化植物で、道端や荒れ地などに生え、葉もトゲトゲして痛いので邪魔者の雑草として扱われているようです。
そんなオニノゲシですが、綿毛の時はふかふかしていてうさぎのようでかわいらしく見えます。
同じ綿毛でもオニノゲシとタンポポでは趣が異なり、面白いです。
感触を確かめようとして、手で少し触れたところ、ほわほわとした綿毛が一斉に舞い上がりました。冠毛にちゃんと種子をぶら下げています。
※冠毛:花冠を支えいてた萼が果実が熟す頃に綿毛になったもの。
もちろん、綿毛のタンポポも繊細で素敵。ほわほわのイメージとは裏腹に、意外にも規則正しくきっちりと種子が収まっています。
ほんわかとして見えても、新天地を目指して果敢に旅立ち、荒野でも逞しく生き抜く勇者たちです。
センニンソウ (仙人草) はキンポウゲ科のツル植物で陽当たりの良い山野や道端などで見られます。
花の終わった後の白い羽飾りをつけた風車のような実が綺麗です。
実は黄緑色からピンク色、赤褐色へと変化し、細長い絹毛はほわほわの羽毛のようになります。
センニンソウの実は赤褐色の実に白くて優美な羽飾りをつけ、霞の如く樹上で乱舞した後、風にのって舞姫のように華麗に飛び立ちます。
痩果の先端につく綿毛を仙人の髭に見たてたのが名前の由来だと囁かれているように浮世離れした風貌の実は鳥や魚、踊り子…いろいろなものに見えてきて楽しいです。
8〜9月頃、白い芳香のある多数の花が樹上に覆い被さるように咲き乱れる様子は滝のようで見事です。
この高みで霞のように見える花の塊もまた仙人の名を彷彿させます。
十字型に開く白い花弁のようなものは萼片です。
花が終わると、風車のような実へと変化し、秋の気配が漂い始めます。
ウマクワズ(馬食わず)という異名を持つセンニンソウは馬や牛が絶対に口にしない有毒植物だそうです。
センニンソウについては
大仁田山周辺 季節の植物"内にても紹介しています。
同じセンニンソウ属のボタンヅルはよく似た植物です。センニンソウの葉は縁がなめらかで丸みを帯びていますがボタンヅルの葉は牡丹のように葉のふちにギザギザがあります。
センニンソウと同じく羽毛状の花柱のある実をつけます。
緑色から次第に色づきます。
ボタンヅルの綿毛はセンニンソウと比べると短めで募金活動で使われる羽根のようで、ほんわかとした風車みたいな実となります。
ボタンヅルのふわっとしたたくさんの実は冬の寒さの中、目立ちます。
因みにキンポウゲ科センニンソウ属のことをクレマチス(Clematis)といいます。なので、おなじみの園芸種のクレマチスも同じように豪華な羽毛つきの痩果をつけます。
園芸種だけあって花はきれいです。
センニンソウやボタンヅルと比べて大きい花なので、しべ部分の様子がよくわかります。
雌しべは、たくさんの雄しべに取り囲まれています。
花が終わった頃の様子。
花が終わった後の渦巻き状の金髪のような実の姿も独特で面白いです。
6月中旬頃から目立った変化がありませんでしたが秋にようやくブローを始めた髪のようにふんわりとしてきました。
その後、鳥の巣のようにふっくらとしてかわいい姿となりました。
うさぎの尻尾(rabbit tail grass)の名を持つラグラス バニーテールはイネ科の一年草。9月中旬~10月下旬に種蒔きをすると、4~6月に花が楽しめます。
エノコログサ(猫じゃらし)の穂をフカフカでしなやかにさせたような優しい触感と淡い色合いが魅力的でドライフラワーにもできる、見ても触って良い嬉しい植物です。
フカフカ植物にはウサギやヒツジ、ネコなどの名前がつくものがいろいろあります。因みにエノコログサのエノコロは犬の子という意味なのでイヌコロ草っていうことになるようです。子犬の尾に似ることが名前の由来だとか。秋になってキツネ色になると確かにちょっと荒めの毛並がワンコの尻尾のようにも見えます。
子犬といえば、江戸時代中期~後期に活躍した近世の日本の画家の巨匠ともいえる絵師、円山応挙(まるやまおうきょ)は子犬が好きだったようでかわいい子犬の名作を多数描いています。写生を得意とした応挙の描く子犬は抜群に可愛らしく、いきいきとしていて時代を越えて見る者を魅了してやみません。
かわいさの神髄を理解し、見事に描いた尊敬すべき先駆者ですね。鋭い観察眼と子犬への深〜い愛情・眼差しが際立ち、普遍的なかわいらしさが絵の中に凝縮されています。
画像出典:敦賀市立博物館 絵はがき(狗子図)
※狗=犬
平成18((2006)年に切手趣味週間で発行された朝顔狗子図杉戸(あさがおくしず すぎど 部分)」(東京国立博物館所蔵)の切手も円山応挙の作品です。
杉の戸に描かれたオリジナル画像は上記画像をクリックすると見ることができます。
画像の出典:画像検索 東京国立博物館
現在は東京国立博物館所蔵となっておりますが、もともとは日本最古の眼科専門の医療施設として知られる愛知県にある明眼院(みょうげんいん)に応挙が眼病治療の御礼に描いたものであるといわれています。
その後、治療に訪れた患者さんが、こんなにかわいらしい子犬の絵を眺めることができたとすると、何とも心優しいお礼ですね。
興味のある方は
東京国立博物館1089ブログの応挙の子犬に胸キュン!に楽しく詳しく解説されていますのでご覧になってください。
かつては犬ころの尻尾に見立てて、エノコロと呼ばれ、お馴染みだった身近な植物エノコログサ。
しかし、現在は猫じゃらしの通り名のせいか猫のイメージが強いです。
おそらくエノコロという表現をしなくなったことと、外国のいろいろな種類の犬が巷にあふれ、雑多な犬の尻尾のせいで犬の印象が薄れたのと、猫を飼う人口が増えたからではないかと、揺れる穂を見ながらつい考えてしまいました。
どこにでも生えている雑草ですが、時としてハッとする程輝いて見えることがあります。
エノコログサを大きく黒紫色っぽくワイルドにした感じのチカラシバは剛毛でフカフカ感がありませんが、遠目で群生を見るとイイカジです。
ススキは馬などの尾に似ている花なので尾花という別名があります。
穂の出たては金色のシルクのようで花が開くとフカフカしていて、秋風に揺れる姿も風情があって眺めるには良い尾花ですが、葉はガラス質を含み、鋭い突起が並んでいるので、不用意に触ると怪我をしますので、ご注意を。
夢幻能(むげんのう)の代表作とも言われる井筒という能の作品の中で、亡き在原業平に扮した妻が男装の麗人となって最愛の夫の業平の面影を求め、自身を井戸の水に映す場面があります。
この時に井戸端で舞を舞いながら歌を詠むのですが井戸の脇に置かれたススキが幽玄の世界へと誘う絶妙な舞台効果を醸し出しています。
そして、この能の核心部分「…井筒にかけしまろがたけ、生(お)いにけらしな…」と詠んだ後に老(お)いてしまった事に気づかされる超現実的な場面になり、世阿弥の哲学や巧みさにうならされてしまいます。
井筒においてススキは夢と現実、時空を越えた不思議な感覚を感じさせるアイテムとなっています。
興味のある方は薪能(たきぎのう)で鑑賞されると、より風情と趣が楽しめるのでおすすめです。
※井筒=井戸周りの枠のこと
ススキの穂をさらにグレードアップしたようなパンパスグラスはフッサフサの馬の尻尾のようでボリューム満点、ダイナミックで素敵です。
秋の澄んだ青空に輝くふかふかの穂が目を惹きます。
ススキと同様、穂の出たては金色のシルクのようで花が開くとフカフカするので長い期間楽しめます。
和名に動物の名がないのが残念ですがシロガネヨシはというだけあって白銀のような金属光沢がゴージャスです。
ピンクがかった白銀色も素敵です。
原産地の南米大陸の草原(パンパス)のような広い平原で揺れる姿はひと際目をひき、ゆったりとした雄大な気分を味わわせてくれます。
いただいた穂を持ちながら歩くと、適度な重さと、わっさわっさと、揺れる振動が心地よい。自分に尻尾がついたような不思議な感覚でとても愉快になりました。
冬の暖かい陽だまりの中、しなやかに軽やかに羽毛のように揺れて輝く姿に心癒されます。
初夏に姿を現す白い綿毛に包まれた動物の尻尾のようなチガヤの花穂。
毛は繊細でふっくらとしていますが惜しい事に少々ボリュームに欠け、ススキの穂に似て中心部にややゴワつきがあります。しかし、初夏の爽やかな風で軽やかに揺れ動く白い尾の群れは見ていると趣があります。
見た目の割に触り心地の余韻が今ひとつのせいで動物の名前がもらえてないのでは、と勝手に推測中。(笑)
チガヤはとても身近に生育する雑草で屋根を葺いたり、着火時に利用したり、梱包材にするなど、さまざまに利用されてきました。
意外にもサトウキビと近縁種で、皮に包まれ、待機している頃の穂先は甘みがあって食べられるそうです。
完全に開き切らない頃の穂も輝きがあって白絹色の穂が風になびく姿もキレイです。
草刈りの行き届いた地域では見事な草原を形成し、秋には紅葉します。
白い花穂は茅花(ツバナ・チバナ)と呼ばれ、和歌の世界ではしばしば登場します。また、百人一首の
浅茅生(あさぢふ)の
小野の篠原しのぶれど
あまりてなどか 人の恋しき
の浅茅生は、まばらに生えている茅(チガヤ)の生えている光景を詠んでいるそうです。
清少納言は枕草子の「草は」の中で「茅花もおかし」と綴っています。
をかし:
平安時代の美的理念の一つで
趣がある、風情がある、
おもしろい、興味がある、美しい、愛らしい、かわいい、素晴らしい
清少納言も若々しい緑の中、白絹色の穂が風にそよぐ姿に目を細めていたのでしょうか。思いを巡らすと、いとをかしです。
冬芽の赤い帽子を脱いで、銀白色のフカフカ姿を覗かせる開花前のネコヤナギの花穂。愛らしいどんぐり形にはじけたフカフカの絹毛が美しく輝き、春の訪れを告げます。
カワヤナギ、エノコロヤナギ(狗尾柳)の別名を持つ通り、水はけと日当たりの良い川辺などに自生します。
また、エノコロは犬の子という意味です。コロコロとしていてフカフカとしたぬくもりのある毛並は仔犬や猫の尾に見立てたられたのも当然と思えるご機嫌な触り心地です。
ネコヤナギの膨らんだ花穂はリスの尻尾にも似ています。
ふっくらとした皇帝ペンギンのヒナみたいにも見えます。かわいい!
初夏になると、ネコヤナギは柳絮と呼ばれるふかふかの綿菓子のような姿となって種子を飛ばします。
ネコヤナギの魅力についてはコチラで詳しく紹介しています。
ふかふかの花穂はネコヤナギの他のヤナギでも見られます。
ヤマネコヤナギ(山猫柳)と呼ばれるバッコヤナギ。
ネコヤナギとバッコヤナギの雑種と推定されているフリソデヤナギ。
(別名 アカメヤナギ)
ネコヤナギの園芸種といわれているピンク色がかわいらしくて魅力的なピンクネコヤナギ。
その他、カワヤナギ、タチヤナギ、コリヤナギ、イヌコリヤナギや交雑種。園芸種もあるのでややこしく、気にし出すと、まるでネコの迷い道に入りこんでしまいます。(笑)
でも、雑種のネコもかわいいようにフカフカでかわいいものは、同定にイライラすることなく純粋にかわいらしさを楽しんでみたいですね。
早春に花を咲かせるネコヤナギの花芽の構造は防寒対策バッチリです。
雨や雪、風除けのアウターシェルをまとい、その中に優れた断熱効果を持つフカフカのインナーダウンを着ているような構造だと思われます。
しかも、このインナーダウンは水に浮かべると浮くので防水機能もありそうです。
シロクマの毛が実は透明で中空構造によって、断熱効果が高まると考えられているのと同様に、ネコヤナギの毛も空洞なのでは? 光が乱反射して白い色に見えているのでは?
ひょっとしたら…、と考え、調べてみたら果たしてその通り!
しっかり顕微鏡写真まで撮られている方のブログに出会えました。
興味のある方はコチラのすばらしいタイトルページへ!
この癒しのかわいいフカフカ植物のページで紹介している越冬のためのフカフカ植物はおそらく、同じような構造になっているのではないかと推察しました。
そこで、とりあえずコットンボールの繊維、ネコヤネギのふかふか毛やホオノキの天使の羽根、シロダモのうさぎの耳、ムクロジの産毛を顕微鏡で覗いて見ることにしました。
顕微鏡観察に関しては素人ながらも中空のように見えます。光を反射し虹色に煌めき、とても美しいです。他の植物の毛も機会があれば観察してみたいです。
動物も植物もかわいいだけでなく、本当に環境への優れた適応能力を身につけているんですね。
ミツマタはジンチョウゲ科の植物で、ジンチョウゲの花をふかふかにしたくす玉のような愛らしい花を咲かせます。
枝分れの状態が三つ又になっているのが名前の由来です。初秋から樹木の先に蕾をつけ、フカフカした銀色の防寒具を身にまとって厳しい冬を耐え忍びます。
3月から4月にかけて、枝先に花をたくさん咲かせます。
開花と共に黄色くなってきます。
黄色の花弁のように見えるのは萼でふかふかとした絹毛で覆われていてカワイイです。
なめらかでソフトタッチな質感は猫の腕のようで魅力的。ヒマラヤ地方が原産地とされるだけあって防寒・乾燥対策はバッチリのようです。
やさしい黄色は美味しそうな卵焼き色で気分がほっこり。
花の咲き始めの萼は鮮やかな黄色ですが、くす玉のように展開する頃には花期を終えて白色に変化したものが増えてきます。
アカバナミツマタもおめでたい感じがして素敵です。
花期を終え、白いふかふかのくす玉になった頃もかわいらしいです。
6月上旬に実が姿を現しました。
萼筒に包まれた実は徐々にふかふかの産着を脱ぎ捨てているようです。
秋には葉と蕾が混在しています。
秋が深まる頃の蕾は既にふかふかでかわいらしいです。防虫効果もあるのかもしれません。
初冬の頃にミツマタの葉は黄葉し、やがて落葉して蕾が目立つようになります。
ミツマタの樹皮の繊維は丈夫で柔軟で細くて光沢があり、印刷にも適しているので日本紙幣の原料に用いられ、世界一の品質を誇っています。
確かに日頃使っているお札は丈夫で触り心地の良い格調高い紙ですね。
参考までにジンチョウゲは常緑樹で萼筒に毛がありません。素晴らしい芳香のある魅惑的な花です。
アメジストセージは宝石の紫水晶(アメジスト)のような美しい色合いをしていてベルベットのような萼を持つ花で、ベルベットセージとも呼ばれるシソ科の多年生植物です。
澄んだ青い空のもと、秋風に大きな穂状の花が揺れる姿が綺麗です。
花冠や萼はビロードのように柔らかで上品な手触りが魅力的。
ふかふかの紫色の萼はロシア美人が被っている豪華な毛皮の帽子みたいでオシャレです。
温かそうな雰囲気ですが、寒さにはそれほど強くありません。
原産地はメキシコ・中央アメリカ辺りでメキシカンブッシュセージという別名でも知られています。
日当たりと水はけの良い土壌環境を好む暑さ強い植物で多湿を嫌います。生育環境が合えば、大株に成長して藪のように茂ります。
学名:サルビア・レウカンサ
(Salvia leucantha)
レウカンサ とは 白い花 を意味するそうです
白い花を咲かせることに由来する名を持っていますが、紫、ピンクなどの花もあります。
かわいらしいピンク色のサルビア・レウカンサはこちら。
ピンクアメジストセージとも呼ばれるフェアリーピンクはピンク色の花を咲かせるサルビア・レウカンサ。
白とピンクのパステルトーンの花が醸し出す優しい雰囲気は妖精の名前がついたのも頷けるかわいらしさ。高貴な紫水晶色のアメジストセージとは異なった魅力があります。
変異種 商標名:
サルビア・レウカンサ フェアピンク
(Salvia leucantha FerPink)
日本での流通名:
フェアリーピンク・フェアピンク
ふっかふかの白い毛で覆われた淡いミントグリーンの萼からピンク色の花を出す優しい姿がカワイイです。
通常、秋に花を咲かせますが、室内で越冬させたところ、6月中旬から可愛らしい花を咲かせ始めました。
暑い時期には花は一旦休止して株が大きく育ち、初秋の頃にはたくさんの花穂から花が咲き始めて長い期間愛らしい姿を楽しませてくれます。
基本的には1日の中で明るい時間がある程度短くならないと花が咲かない短日植物なので、街灯や明かりが漏れる部屋の近くで栽培すると花が咲きにくくなります。
花が散っても残る萼は蕾と似ていて、切り花やドライフラワーとして使うのも良さそうです。
花柄摘みでさえも、フカフカとした素敵な触り心地に癒やされます。
ホオノキの光り輝くパステルトーンのフカフカの新葉がとても魅力的。
偶然、知人がホオノキを伐採するということで、冬芽をいただける機会に恵まれました。
早速、キャップ状になっている冬芽の芽鱗を外すと、…なんと!
大きくて白く銀色に輝くフカフカの天使の羽根のような姿の幼葉が姿を現したのです。
しかもこの冬芽はタイムカプセルのように3年以上経っても天使の羽根を隠し持ち続けていたのです。
この時の驚きと感動は玉手箱を開けた浦島太郎のよう。中身は光り輝くかぐや姫 !? (笑)
この嬉しい発見と、美しい芽吹きやホオノキの魅力についてはコチラで詳しく紹介しています。
シロダモ(クスノキ科シロダモ属)は山野に生える常緑高木でこの若葉はウサギノミミ、スズメノコソデ、スズメノキモノというかわいらしい愛称がついています。
葉全体が絹目光沢の柔らかいうぶ毛に覆われ、その名の通りうさぎの耳のようなフカフカした極上の触感。
反射によって金色や銀色や黄赤褐色に見える質感は、ビロードのようでとても美しいです。
シロダモの若葉表裏全面をびっしりと覆っているうぶ毛はトライコームといって紫外線を避け、乾燥を防ぐ役割をしているそうです。
また、若葉が垂れ下がっているのは直射日光による葉の温度上昇や乾燥から守るためなんだとか。
しなやかで実に優雅なこのフカフカの毛は芽吹きの期間限定で葉の成長と共に落ちてしまいます。
慎重葉なのか芽吹きは他の新緑に比べてやや遅く、藤の花咲く頃が出会える目安かと思います。
ベージュ系、銀色系、緑系、金色系といろいろなうさぎの耳があって、楽しいです。
遠目には煤けた汚れのようにも見えますが、冬芽も若い枝もうっすらと褐色の絹毛で覆われていて、光りの角度によっては高級感漂う金属光沢が見られるものもあります。
少し早めに芽の入っている鱗を剥いてみると、既にフカフカのうさぎの手のような、かわいらしい芽が待機していました。手触りは高級な筆として知られるセーブルのようでこれまた魅力的でうっとり!ツヤツヤとした銀色光沢があります。
この時採取した芽はドライフラワー状態となっていて銀色から銅色へと変化し、素晴らしい質感と絹目光沢を残したまま、現在も充分楽しませてくれています。
シロダモはクスノキ科特有の芳香があります。葉の裏が白いのが特徴で名前の由来にもなっています。
シロダモは雌雄異株で10月下旬から11月上旬頃に花を咲かせます。
雌木には1年かけて育った1.2〜1.5cmの赤い実がつき、花と同時期に見ることができます。
実はクスノキ科特有の芳香があり、ろうそくの原料となるそうです。
2月、雌木には冬芽と一緒に小さな実がついています。
雄木にはくす玉のような雄花がたくさんまとまって咲きます。
コナラの芽吹きは毛皮のような銀色のフカフカしたうぶ毛に覆われ秀逸です!品の良い高貴に満ちた輝きが魅惑的で、触らずにはいられない超フカフカ仕様。規則正しく折りたたまれた葉が開く姿も魅力的。
寒さが苦手なのか毛皮をまとって他の新緑より一歩遅れて芽吹きます。
新緑シーズンのコナラ林は銀色から淡い黄緑色に萌え、淡く優しい彩りを見せてくれます。
コナラは雑木林の代表的な樹種のひとつでドングリのなる樹です。
春を告げる芳しい黄色い花、鬱金花(うこんばな)の名で知られているダンコウバイ(壇香梅)ですが、花が咲き終わる頃、銀色の絹毛に覆われた葉が芽吹き始めます。
同じクスノキ科のアブラチャンや、クロモジも似た花を咲かせます。
長い銀色の絹毛は淡い緑の葉の裏側全面をフカフカに覆って、うさぎの手のような滑らかで優しい手触り。
パステルカラーのグリーンとピンクのコントラストに銀色の絹毛が優しい色合いでとてもキレイです。
このフカフカのうぶ毛はアザラシの赤ちゃんのように成長と共に無くなります。芽吹きが早春のため、このは密生したうぶ毛は表面のまわりに空気の層を保つことで低温や乾燥、雨などの影響をやわらげる防護服の役割をしていると思われます。
展開したての若葉も春色でやさしいパステルカラー。
新芽と同様ピンクゴールドに輝く花被片もフカフカでとてもキレイ。
花の柄もフカフカでキュートです。
しかも、この樹は壇香梅と呼ばれ、白檀(ビャクダン)ように香るという魅力的な植物で、枝を折ると何ともステキな香りがします。
この時採取した葉はドライフラワー状態となっていて葉の裏側にあった毛は銀色から銅色へと変化し、優雅で美しい絹目光沢と、スルリとしたしなやかな触感を残しています。
ダンコウバイはクスノキ科クロモジ属の落葉低木で春の新緑、秋の黄葉も軽やかで綺麗です。
柏餅で知られるカシワの芽吹きの頃の葉は厚めでフカフカしていて色も淡い赤みを帯びて綺麗です。
カシワは古くから樹木を守護するという葉守りの神が宿る木といわれてきたそうです。
カシワはブナ科の落葉高木ですが、翌春に新葉が出る頃まで古い枯れ色の葉を枝に残したまま越冬します。
真冬の強い北風にさらされても簡単には葉を落としません。
それ故、次の代へと葉 (覇) を譲るという縁起を担いで、柏餅に葉を用いたようです。
かつて、食べ物を蒸す(炊く)際に用いられた様々な種類の大きな葉を炊葉(かしきは)と呼んだことからかしわとなったと言われています。
カシワの葉は食器代わりにも使われていたのだとか。
カシワは新緑や紅葉も見栄えが良くてきれいです。
条件が揃えば、赤く色づいた美しい紅葉も見られます。
カシワの実はクヌギと似た雰囲気のドングリです。
9月下旬に見かけた時はまだ緑色。
新枝の先端付近にチョコンとついています。
実の直径は1.5〜2cmくらい。
ずんぐりとした丸い実で愛らしい。
カシワの実は正面から見ると太陽のオブジェみたい。
どんぐりの帽子のような殻斗の鱗片がライオンのたてがみのようにも見えてユニークです。
条件が良ければ、複数のどんぐりが仲良く並んで実ります。
同属のコナラやミズナラとは交雑種もできやすいのだそうです。
カシワの花は5~6月に葉の展開と同時に開花します。
カシワは雌雄同株で、雄花序は新枝の下部から垂れ下がります。
これは開花を終えた頃の雄花序。
同時期に新枝の葉腋から出ているのが雌花序。
花軸は枝先に複数本立ち、それぞれ複数個の雌花をつけますが、結実はそれほど多くはないようです。
新芽や若葉がフカフカの毛で覆われているアカメガシワ(赤芽槲)。
フェルトのような赤い毛をこするとまるでスクラッチカードのように緑色の若葉が出てきてユニークです。
パイオニア植物であるアカメガシワにとって、やや厚めの赤い星状毛は強烈な紫外線や虫避け、防寒や乾燥防止等、過酷な環境から新芽を護る必須アイテムなんでしょうね。
葉が大きくなるにつれ、赤い星状毛の密度は希薄になり、次第に落ちて緑色の若葉が現れます。
その後、緑色となった葉は大きいものでは20cm近くにもなります。
アカメガシワは冬芽と葉痕も人形焼みたいでほっこり気分にさせてくるフカフカ仕様。
特に頂芽は大きめで、アザラシの尾ビレや縄文土器みたいだったりと、変化に富んだ形がユニークです。
アカメガシワについてはコチラにてより詳しく記載しています。
クサギの新葉は白い産毛に覆われて触り心地はビロードのようで素敵。
臭木という名前の通り独特の香りがありますが、若葉は食用にもなり、安心して触ることができます。
軽く触る程度では臭いはさほど気になりません。
葉が大きくなるにつれ、産毛の密度は低くなります。
花芽もまたビロード状の白い産毛に覆われています。
にっこり顔の上の暗紫色だった冬芽は環境によっては赤い軟毛に覆われた芽吹き姿へと大変身します。
クサギは秋に美しい実をつけ、西洋では観賞用にも栽培されているそうです。
クサギについて詳しくはコチラへ
タマアジサイの芽吹きの頃の葉は両面が産毛で覆われ、ふかふかです。
葉の全体が白っぽく見え、赤い葉柄とのコントラストも綺麗です。
触り心地もソフトで良いです。
このソフトタッチは若葉の頃限定。葉は成長と共にザラザラのゴワゴワになってしまいます。
葉の裏側の様子。
タマアジサイは玉のような丸い蕾が特徴的なアジサイ。
装飾花と両性花からなるアジサイで夏から初秋にかけて開花します。
卵の殻を破るように開花する様子は夏の風物詩、花火のようです。
山沿いや沢沿いなどで見られます。
タマアジサイについて詳しくはコチラへ
ラムズイヤーの葉は文字通り、仔羊の耳のような形と手触りの植物。
葉以外の茎も花も全体が白くて密度の高い軟らかな毛で覆われていて、ふっくらとボリュームがあります。見て触って癒されるシソ科イヌゴマ属の植物です。
ラムズイヤーはトルコ、アジア南部からイランにかけ分布する半耐寒性多年草。フカフカ動物に似て寒さには比較的強いのですが、高温多湿は苦手です。
葉や花穂に含まれる水分が少ないので触るとやや乾いた感じがします。
乾燥しても色や質感があまり変化しないのでドライフラワーやリースにするとオシャレなシルバーリーフが楽しめます。
ラムズイヤー似たシルバーリーフのリクニス・コロナリアは5月~6月頃に、高い草丈に鮮やかな紅紫色や白い花をつけます。
全体が白い毛で覆われ、ビロードのような質感のためフランネルソウとも呼ばれています。葉の手触りは良いのですが、ラムズイヤーと比べるとボリュームに欠けます。
また、酔仙翁 (スイセンノウ)という名前でも知られています。
日当たりの良い乾燥地を好み、丈夫でこぼれ種子でもよく育ちますが、ラムズイヤー同様、梅雨の長雨や夏の高温多湿が苦手です。
ビロードモウズイカはラムズイヤーのようなフカフカのシルバーリーフをつける2年生の植物です。大型で高さは1〜2mにもなり、基部の葉は50㎝になるものもあります。
ビロードの名を持つだけあって茎や萼等、全体的に白色の軟毛に覆われています。
茎や葉は上部になるにつれ、小さめになります。
5月~8月頃、黄色の花を直立した茎頂にたくさんつけます。
花の浸出液は金髪の部分染めになるのだとか。
モウズイカ(毛蕊花)という名前は雄しべに長い毛が生えていることに由来しています。
花が終わると、種子の多い蒴果をつけます。
葉や花に鎮静・抗炎症・去痰などの薬効があるそうですが、柔毛は炎症を起こすことがあるので濾してから飲むのだそうです。
また、茎を脂肪や獣脂に浸すことで長持ちする松明を作るなど、様々な用途があったようです。
まるで羊毛のようなフカフカの白い毛を纏うアップルミントはぬいぐるみのような手触り。
別名ウーリーミント(Woolly Mint)と呼ばれているのも納得のかわいらしさ。その上ミントとほのかに香るりんごの甘い香りにも癒されます。
アップルミントはこの白いうぶ毛のおかげか耐寒性があり、病害虫や乾燥にも強い丈夫なハーブです。
勢いのある成長期に切った枝を水につけておくだけで発根するので、簡単に増やすことができます。
初夏から秋にかけて爽やかな空色の花を多数咲かせるルリトウワタは全体的に柔らかい白い毛に覆われていて、葉はビロードのような柔らかな手触りで、ブルースターという名前でも知られています。
欧米では、ルリトウワタのブルーがラッキーカラーだとされ、男子誕生を祝うのに贈られる縁起の良い花だそうです。
キョウチクトウ科の半耐寒性半つる性の多年草で、原産が熱帯域だということで、夏の暑さの中でも元気にきれいな花を咲かせます。
ルリトウワタは花の裏側も白い産毛に覆われてチャーミングです。
よく見るとウサギの耳みたいです。
エレガントな王冠のような形をしているものは副花冠で瑠璃色から空色への変化して繊細さを増してゆき、アールヌーボーのガラス細工みたいに綺麗で、ルリトウワタをより魅力的な花にしています。
そして冠毛をつけた種子も魅力的。
持ち主に幸せを呼ぶ!? ガガイモ と似た実をつけ、種子を飛ばします。
ルリトウワタについて興味のある方はこちらで詳しくその魅力を紹介しています。
春の訪れを告げるモクレン、コブシなどのマグノリアの花たちの春待芽(冬芽・花芽・葉芽)は暖かそうなフカフカコートを身にまとった冬芽の代表格。つぼみがふくらむごとに厚く重ね着していた毛皮のコートを脱いでいきます。
ひょっこりと顔を出したつぼみや、鳥を思わせる優しい形、しっとりとした花で質感がとても魅力的。
葉や枝は爽やかな良い香りで、剪定する時にも心地が良いです。
開花期が終わると、葉芽の托葉芽鱗が外れ、ふかふかとした新葉が現れて展開が始まります。
これはハクモクレン。
この時期は足早に過ぎてしまうので見逃しがちですが、魅力的です。
ホオノキと同様にモクレン科の托葉は新葉とセットでついていて、新芽を保護する役目があります。
托葉は展葉と同時に脱落します。
初夏に花を咲かせるタイサンボクの下には素敵な花芽の毛皮のコートが落ちています。手にとってみると、シロクマのような白金色に輝く芽鱗の感触が小動物みたいでカワイイ。
大輪の花を包んでいるだけあって、大きくてしっかりしているところも魅力的。
暑くなり始める頃に芽鱗を脱ぎ捨てるので、早春を待つマグノリアとは異なって夏待芽といった風情です。
蕾から開いて間もない頃の花びらは大きくて純白で清楚な雰囲気です。
タイサンボクは常緑のモクレン属の樹木で、濃緑色の光沢のある葉は革のように肉厚です。対して、葉の裏は褐色のフカフカの短毛で覆われていてスウェードのよう。色や質感、その対比が面白い葉です。
花には素敵な芳香があり、低く剪定された公園などで楽しめます。
花が終わり、実の赤ちゃんが姿を現しました。よく見るとこれから実になる部分や花柄までもがフカフカの短毛で覆われていています。
8月の下旬、ひょっこり顔を覗かせていたタイサンボクの実は毛糸のようなフカフカの短毛で覆われたまま大きくなっていました。
何だかマリーアントワネットの髪型みたいです。
タイサンボクの花の構造等はこちらのサイトで詳しい鮮明画像で紹介されていますので興味のある方は是非訪れてみてください。
芽から鱗が落ちるような素敵な感動が待っています。(笑)
冬に見ることのできるオニグルミの葉痕と冬芽は羊や動物の顔のように見えるので人気があります。
※葉痕(ようこん)とは、枝に残る葉がついていた痕のことです。目鼻などの表情に見えるものはその中の維管束の痕です。
無骨な枝に羊の皮のようなしなやかな帽子を被ったカワイイオニグルミの冬芽や葉痕。それらがどんな木にどのようについて、その後どのようになっていくのか、オニグルミの木の四季の変化や果実、種子の散布方法などに興味のある方はこちらへ。
オニグルミの冬芽については
大仁田山周辺 季節の植物内にても紹介しています。
カシワバアジサイは北アメリカ原産のアジサイです。
冬芽はフェルトのようにふかふかとして全身フル装備の防寒具を着用しているように見えます。
特に、長い帽子を被っているようなのっぽの頂芽の姿はユニークです。
ふかふか仕様は寒い時期の枝先限定のようです。触り心地も良いです。
秋に紅葉したカシワバアジサイの葉は真冬まで残ることもあります。
春には新芽が上等な褐色のコートを脱いで大きな葉を展開します。
温かそうで、かわいらしい新芽。
ふんわりと弾力のあるウールのようなパステルカラーの新芽は柔軟剤仕上げをした赤ちゃんの肌着みたいで魅力的。
葉の裏はやわらかな白いふかふかの産毛で覆われています。
越冬したゴボウも似た雰囲気の優美な新芽を出していました。
寒い地域が原産の植物の冬芽や葉の裏の産毛 (毛茸 もうじ) は防寒と乾燥防止の機能があると思われます。
5〜7月、見慣れたアジサイの花とは趣を異にする円錐形の大型の装飾花の花穂はダイナミックです。
近くで見ると清楚で繊細です。
装飾花は外側から一枚一枚縁るように徐々にピンク色になってきます。十二単みたいでこれも綺麗です。
秋になって寒くなると、葉が美しく紅葉します。
名前の由来となった切れ込みのある葉はアメリカガシワ・アメリカナラと呼ばれるピンオークの葉のこと。
日本のカシワと比べると切れ込みが深いです。日本のカシワについては
ピンオークもまた、秋に美しく紅葉し、かわいいドングリをつけます。
ゴボウの家庭菜園栽培に挑戦しようとしてキッチンペーパーを使用して発芽させたところ、発根したての根のあまりのかわいさにびっくり!
カビが生えてしまったのかと思いましたがよく見ると紛れもなくふっくらびっちりの超極細毛細根。
土色で無骨なイメージのゴボウですが、発根したては白くてフカフカしていて、まるでアザラシの赤ちゃんみたいです。
大きく育つゴボウだけあって双葉は緑が濃くて力強いです。土に植えつけるとフカフカ動物が水浴びしたように根はぺったりとして、かわいらしさは無くなってしまいましたが、この根がまさにルーツとなってあの太くて長いゴボウになるんですね。
こちらは8月下旬、枝についた実の中で発芽をし始めていたせっかちなゴボウの発芽の様子。たくましさに感心。とりあえず収穫して観察。
根の表面積をできるだけ大きくして養水分の吸収が効率良く行われるようにしているんでしょうね。
アザラシの赤ちゃんのみたいだったゴボウの根がその後どのように成長したかは趣味の家庭菜園コーナーのゴボウのコンパクト栽培に記載していますので、興味のある方はご覧になってください。
写真の出典:SwitchBox 無料壁紙より
ゴボウは2年目にならないと花を咲かせないので越冬させたところ、大きく育ち、春になると真っ白な産毛に覆われたギリシア神殿の柱のような姿の茎と新芽が姿を現しました。
ふかふかの毛に覆われた質感と形は優美で魅力的です。しかも、巨大。
一般的に土色の根の姿しか知られていないゴボウ本来の姿は美しい植物だったんですね。
この一面をびっしりと覆う白い産毛は寒さや乾燥、虫等から守る役割をするものだと思われます。
参考までに、ギリシア神殿等の古代建造物の柱をオシャレに装飾している植物のモデルはアカンサスの葉。
アカンサスはキツネノマゴ科でゴボウとは科は異なりますが、葉アザミと呼ばれるだけあってキク科アザミ属の大きな葉を持つゴボウと雰囲気が似ているところがあります。
元々1.5リットルのペットボトルでコンパクト栽培していたゴボウですが晩秋に根をこわさないように容器に入れたまま地植えすると、茎は驚く程太くなって、ペットボトル容器と同じくらい太く育っていました。
太い茎は全面が上品な白い産毛で覆われていて豪華な感じがします。
とても丈夫な茎は収穫後ニスを塗り杖となり、活用されています。
少々太いですが、逆さ向きにするとバランス良くいいカンジ。(笑)
スイカやトマトやなどの乾燥環境で育つ野菜にもフカフカの毛があってかわいいです。
この毛はスイカの成長にとって大切なもの。むやみに触れると毛が落ちて成長が止まってしまうそうですから美味しいスイカが食べたかったらかわいくても触るのはガマンです。
逆にスイカは熟すとヘタ周囲のうぶ毛はお役御免で無くなってしまうようなので収穫サインの目安にすると良さそうです。
趣味の家庭菜園コーナーで
プランターで大玉スイカに挑戦!を掲載していますので興味のある方はどうぞご覧になってください!
ソラマメの莢を開いた時には宝箱を開けたような感動があります。
オーダーメイドのピッタリサイズの極上のクッション!清潔で柔らかくて、適度な湿度が保たれ、申し分のない環境です。
真っ白でフカフカのベッドの中で、可愛い赤ちゃんが気持ち良さそうに眠っているようで、メルヘンの世界そのもの。
この白いフカフカ部分は細胞壁の中のセルロースという繊維が主な成分だそうです。ふかふかしているのは空気をたくさん含んでいるからで、環境の変化に弱い若い豆を寒さや乾燥から守っています。また、葉や根から送られてきた養分の一時的な貯蔵庫としての役割を持ち、豆の成長に合わせて栄養を送り込んでいるのだとか。なるほど!食べてみると、甘くて美味しいです。
莢と繋がっている黄緑色の唇みたいなものは珠柄といって莢から栄養をもらうへその緒のような役割をする部分です。
ここをめくってみると、お歯黒と呼ばれる芽や根が出てくる部分が姿を現します。どちらも表情豊かで愛嬌のある顔に見えて笑えます。
豆は大粒で何ともなまめかしい形と質感でこれまた魅力的。
ソラマメはタンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な優れた食材で、鮮度が命。高機能な莢から出た途端に甘みが減ってしまうので素早く調理します。
莢ごとオーブンレンジで10分程焼くと、甘みが逃げずに豆が蒸し焼き状態になるのでおすすめです。
また、白いワタの部分もトロリとしたクリーム状になっておいしく頂けますのでお試しください。
ソラマメは種子が大きいせいか、全部埋めてしまうと酸欠状態になって発芽しないという変わり種。(笑)
なので、種子を蒔く時はお歯黒部分を斜め下に向けて、差し込んで種子のお尻が見えるくらい、少し浅めにします。その姿はカワイイです。
晩秋に発芽させ、冬の寒さを逞しく乗り越えて、春に紫系の花が咲き始めました。
ソラマメの花はパンダ柄をした熱帯魚みたいで大胆な感じです。
空豆(ソラマメ)は名前の由来通り、莢が空に向かって伸びます。
ですが、収穫の目安は莢が下向きになって豆が重くなった頃です。
莢のスジが緑色の時はしっとり豆、莢のスジが、茶色の時はホクホク豆となります。
乾燥地域で育つ多肉植物の葉や茎は水の貯蔵タンクの役割をしている為にふっくらと厚みがあります。
その中でも兎耳の名前を持つ月兎耳(つきとじ)、福兎耳(ふくとじ)はその名の通り、ふっくらふかふかしていてうさぎの耳のようでとてもかわいらしい多肉植物です。
月兎耳はカランコエ、英語名でKalanchoe tomentosaといい、学名のtomentosa(トメントーサ)はラテン語で「細かい綿毛がびっしりある」というを意味なんだそうです。
また、フロスティー(霜の降りた)の名を持つエケベリアも負けず劣らず白いふかふかのうぶ毛に覆われ、兎の耳のようで魅力的。大きくはないですが、花も可憐で美しいです。
いずれもベンケイソウ科に属し、葉自体は緑色ですが白いうぶ毛で全面びっしり覆われているので白っぽく見えます。しっとり感はあまり無いものの、ふっくらしているので触り心地はやさしくてイイ感じです。
上記写真出典元の「いつかうさぎと」ではうさぎ島のうさぎさんのかわいい写真を多数掲載。iPhoneの壁紙にも無料で使わせていただけるうさぎ好きには嬉しいブログです。
多肉植物はコンパクトに比較的簡単に育てる事ができますが、サボテンと同様、かわいがりすぎて水をやりすぎると枯れてしまうのでご用心。土が乾いてから水をやるのが栽培のポイントです。お日さまも大切ですが真夏の強い日差しと高温は避けてあげてください。
梅の実はほんわかとした産毛に覆われていて質感はソフトタッチで良い感じ。
桃に似たかわいらしさがあります。
完熟する頃の梅の実のフルーティーな香りは格別です。
この梅の実を水に入れると、あら、びっくり!不思議な銀色の光を放ちます。銀を蒸着させているかのような輝きです。
水中で動くと流動的にメタリック調の表情を変える様子は摩訶不思議。
メタルフォーゼと呼びたいくらいのこのメタモルフォーゼは、似たような質感の桃の未熟果やビワの実などでも見られました。オニグルミの未熟果ではさほど見られなかったのは表面のペタペタとした物質が関係しているのかもしれません。
梅は梅干し、梅酒、梅ジャムなどでお馴染みの果実。
梅雨時は梅仕事をする人にとっては、忙しい時季となります。
これは梅の土用干し。盛夏の日差しがありがたく感じられる時です。
梅は百花の魁(さきがけ)と言われ、まだ寒い春先に他の花に先駆けて咲きます。そのため、才能ある優れた人物は多くの人が世に出る前に先駆けとなることを意味するようになりました。
花の少ない寒い時期に漂う梅の花の芳香は素敵です。
梅は万葉集において登場第2位の花。因みに1位は萩だそうです。
長い間愛されてきただけあって品種も多くバラエティーに富んでいて、花芽も葉痕も美しいです。
そして、文字通り花も実もある素晴らしい身近な植物です。
コケは漠然とした緑色のモヤモヤの植物に見えるのですが、よく見ると実に様々な種類と輝きがあります。
フカフカした弾力のある触り心地の上等なものやウサギの毛並のような可愛いものもあります。
コケの微細で多彩な森に足を踏み入れてしまったら、その奥深さに迷い込んでしまいそうです。遭難しないように気をつけないといけません。
進化する植物図鑑:コケ植物はコケを知るのに良いナビゲーターです。
盆栽的な見方をすれば小さなものを大きく見せてくれる相対的な効果があるので、コケを箱庭や盆景などのミニチュア制作・ジオラマ作りに利用すると楽しいですね。
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「癒しのかわいいフカフカ植物」